巨人退団が決まった中田翔内野手(34)と秋広優人内野手(21)の「師弟関係」は今オフも継続される。3年連続で中田翔と自主トレを行う秋広にチーム内からある〝注文〟が飛び出している。

 侍ジャパンで「アジアプロ野球チャンピオンシップ」優勝メンバーとなった秋広は、21日にジャイアンツ球場で自主トレを行った。初招集された代表では6打数無安打に終わったが、高卒3年目の今季は中軸の3番を務めるなど121試合の出場で打率2割7分3厘、10本塁打、41打点の成績。規定打席到達まであと4打席に迫る活躍を見せた。

 その「立役者」が1年目のオフから師事する中田翔だ。食トレにより秋広の体は年々大きくなり、打棒も開花した。背番号55は複数年契約を破棄した師匠に「どこに行くんですか?」とド直球質問をぶつけ「ヤンキース」とジョークを返されるなど固い絆で結ばれている。

 同僚ではなくなっても関係性は変わらない。そんな中、コーチの1人は「秋広の最大の課題は左翼守備。オフの間に上達することがレギュラーへの近道だし、チームにとってもプラスになる」と指摘する。秋広は一塁と左翼を守るが、阿部監督の来季の構想では一塁は不動の4番に座る岡本和。秋広が目標とする「全試合出場」を達成するには左翼しかない。

 だが、その守備はお世辞にもうまいとは言えず。7月29日の中日戦(東京ドーム)では6回一死一塁の場面で左前打を秋広が三塁へ送球したが、緩慢なプレーで一死二、三塁のピンチとなった。途中交代となった試合後、原前監督から「山椒(さんしょう)がピリッと利いたような守備力になってほしい」と指摘されていた。

 秋季キャンプでみっちり鍛えるはずが、侍招集により時間が足りず。自主トレ中、名手の中田翔から一塁守備は学ぶことはできるが…。

「オフの間、体重を増やしたり打撃向上に専念するのはもちろんいいことだけど、外野守備も忘れずに練習してほしい」(前出のコーチ)との声は届くのか。