エンゼルスからFAとなった大谷翔平投手(29)とエンゼルスの独占交渉期間が米東部時間6日午後5時(日本時間7日午前7時)に終了し、他の29球団との交渉が解禁された。同時にエンゼルスは規定額で1年契約を求める「クオリファイング・オファー(QO)」を提示したと発表した。今オフの移籍市場で最大の目玉だけに米メディアは史上最高の5億ドル(約750億円)超えを予想している。実はメジャーリーガーたちもシーズン中から興味津々。「(大谷の立場に)なりたい」「残留の確率は五分五分」「短期契約のすごい金額がいいのでは」と様々な反応が返ってきた――。
大谷とメジャー全球団との交渉がついにスタートした。本命と目されるドジャースを筆頭にエンゼルス、メッツ、ヤンキース、レッドソックス、レンジャーズ、ジャイアンツ、マリナーズなどが空前の争奪戦を繰り広げるのは必至だ。
2019年にトラウトがエンゼルスと結んだ史上最高額の12年総額4億2650万ドル(約640億円)を上回り、史上初の5億ドル超えの可能性も指摘されている。エンゼルスが提示した今季のQOの規定額は2032万5000ドル(約30億5000万円)。大型契約が見込める有力選手は拒否するのが通例で、大谷も受諾しないとみられる。
開幕前から日米の野球メディア、日米のファンは移籍先、契約額を巡り大盛り上がりだった。シーズン中の取材で、タイミングを見て大谷のFAに関する質問をさせてもらったところ、実はメジャーリーガーたちも同じだった。
その中で最も自然な反応だったのが「大谷(の立場)になりたい」というもの。30人中、23人が答えた。レイズで今季21本塁打放ったブランドン・ロー内野手(29)は「大谷になりたくないってやつがいたら、絶対にうそをついているね」とバッサリ。今季23セーブを挙げ、アスレチックスからFAになったトレーバー・メイ投手(34)も「皆、嫌だとは言わないでしょう」と断言している。
一方、ポストシーズンで5勝を挙げてレンジャーズのワールドシリーズ制覇に貢献したネーサン・イオバルディ投手(33)は「どうだろうな。これまで自分が成し遂げたことに誇りを持っているし、幸運」とプライドをのぞかせるも「野球界に新しい境界線を築いてくれるのは間違いない」と期待を寄せた。
総額が注目される中、ジャイアンツのロス・ストリプリング投手(33)は「グループで、短期の契約のすごい金額がいいんじゃないかと話した。3年3億ドル(約450億円)とか。短期契約で平均年俸最高額(4333万ドル=約65億円)を叩き壊したら面白い」との見解を示した。それはそれで新記録だ。
現時点で大谷がエンゼルスに残留するという報道を目にすることはほぼないが、ジャイアンツからFAになった通算76勝の左腕アレックス・ウッド(32)は「五分五分。球団は努力すると思う」と話すと仰天提言。「ショウヘイはチームのオーナーになるべきだと思うよ。AAV(1年当たりの平均年俸)をなぎ倒して、チームを所有してしまえばいいんだ」
“因縁”の相手、ブルージェイズからFAになったマット・チャプマン内野手(30)からこんなエールが。7月28日にトロントで行われたブルージェイズ戦で大谷が初回に前日から3打席連続となる39号を右翼席に放った直後、ベンチでシュナイダー監督に“なぜ、勝負した”と抗議して話題になった。今オフのFAランキングでは野手の3番目と評価されている。
「彼が今、野球における最高の選手であり、記録破りな契約を得るべき。彼はリスペクトせずにはいられないよ。ただし、対戦するときは彼を倒したいけどね。テレビで見ている時は、彼の活躍が楽しみ。(大谷のFAが)なるべく早く決まるといいけどね、僕はそのすぐ後になるだろうから」
29球団と開始した記録破りのFA交渉。どんな形で決着するのか楽しみだ。












