まさに異例ずくめだ。日本ハム・新庄剛志監督(51)が1日から秋季キャンプをスタートさせた。
例年は沖縄・国頭で行われていたが、今年から本拠地・エスコンフィールドと沖縄組の2班で開催。しかも故障者を除く一軍のほぼ全員が本拠地スタートとなった。さらに「有観客」とあって球場周辺は初日から大にぎわいで平日にもかかわらず、約4500人のファンが午前9時からの練習をスタンドから見守った。
これだけでも秋季キャンプとしては異例中の異例だが、来季は本気でリーグ制覇を狙うとあって練習内容にも独自色が表れた。その一つが「テーマ別」の練習だ。
この日は「ディフェンスデー」と称し、およそ4時間にわたってグラウンドで行われた練習は全て「守備」。打撃練習は一切行わず、野手陣は黙々とノックなどの守備練習に明け暮れた。おまけに球場内にある2台の巨大スクリーンでは選手の動きが随時映し出され、一瞬も気は抜けない。ミスをすれば、リプレー映像が流されることもしばしばだった。
新庄監督をはじめ、この日から合流した元中日・荒木雅博臨時コーチら首脳陣からも頻繁にゲキが飛び、ミスした選手にはファンからもため息が漏れた。
こうした異様な練習環境に、清宮も思わず「選手の中には(映像などでさらされて)嫌な人もいると思うんですけど…」と本音をポツリ。それでも最後は「僕はそういうプレッシャーのある中でのほうが一つひとつのプレーに集中できるので。プレーの質も変わってくると思うし。僕自身はすごくプラスに捉えている」。12日間に及ぶ異例キャンプを前向きに乗り切る意気込みを示した。
全体練習後には、新庄監督がかねて計画していたファンサービスも開催。自身が今季着用したユニホームの一式をファン1人にプレゼントする企画も大盛況に終わった。
「まだ始まったばかりですけど(ファンに)見られてうまくなるっていうのはものすごく大事なことなのでね。今日は守備デーで明日(2日)だけはちょっとバッティングメインになりますけど、それ(打撃)だったらここ(エスコン)でやる意味がないので。その次(3日)からはまた守備。内野のグラウンドに慣れてもらわないといけないのでね。ファンサービス? 僕からのプレゼントもだんだんレベルが上がっていくので。楽しみにしていてください(笑い)」(新庄監督)
何から何まで規格外の秋季キャンプは全てチーム強化のため。ブレない指揮官の思いは実を結ぶか。












