全日本プロレス21日の後楽園大会で、3冠ヘビー級王者の青柳優馬(27)が宮原健斗(34)を下しV5に成功した。
試合はし烈を極めた。長年タッグを組むパートナー対決は、自然に互いの先を読み合う展開となる。それでも序盤は青柳がペースをつかみ、宮原の攻撃をかわしつつ雪崩式ロックスターバスターを放つなど攻勢に出たかに見えた。
だが、規定外のタフさで攻撃を受けながら自らの戦いに引き込むのが挑戦者の定石だ。この日も中盤、青柳がダイビングボディーアタックを放つとブラックアウト(ヒザ蹴り)で迎撃され、ここから怒とうの反撃を食らう。ラリアート、原爆固め、ブラックアウトと攻め込まれ、さらに必殺のシャットダウンスープレックスホールドでマットに叩きつけられた。
ところがこれをカウント2で返す。絶対的必殺技を返された前王者・宮原があぜんとした表情を見せる中、ここから青柳はさらにギアを上げてスピンキック、ロックスターバスター、ザ・フールと必殺技をたたみかけて29分48秒で3カウントを奪った。
この試合後、会場に姿を見せた中嶋勝彦に宮原が花束で殴打されるサプライズが発生。これにマイクを持った青柳は「どうやら52年目は波乱が起きそうですね。僕には知ったこっちゃないですけど」とまさかの無関係を決め込む発言で会場の苦笑いを誘う。その上で改めて「みなさんの応援のおかげでV5達成しました」と叫んで歓声を浴びた。
大会中には11月5日の北海道・ホテルエミシア札幌大会でV6戦の開催と、暮れの祭典「世界最強タッグ決定リーグ戦」(11月12日、東京・後楽園ホールで開幕)に宮原と組んで出場することが発表された。これに「最強タッグの前に防衛戦を組むとは、会社もよほど青柳優馬にベルトを持たせていたくないんだろう。どうせその日は地元の大森北斗あたりが来るだろうから、そんなのチョチョイのチョイでやっつけて今年の最後は(宮原健斗との)ビジネスタッグで仕事納めとしてやる」と意気込んだ。
勢いに乗る陰湿王者は年末にむけ、ますます力強く王道を引っ張るつもりだ。













