ミラクル突破を決めたが…。ロッテが16日に行われたCSファーストステージ第3戦のソフトバンク戦(ZOZOマリン)に延長戦の末、4―3で逆転勝ち。2021年以来となるCSファイナル進出を決めた。
0―0で迎えた延長10回に5番手・澤村拓一が相手打線につかまり、3失点。一時は土俵際に立たされたが、その裏に無死一、二塁から2番・藤岡が起死回生の同点3ランを右中間席にたたき込んだ。さらに二死一塁から途中出場の安田も右中間にサヨナラ適時二塁打を放ち、総力戦を制した。
「絶望からの生還」とはまさにこのこと。球史に残る大逆転劇で18日から始まるCSファイナルに向け、チームのムードは最高潮に達している。だが喜んでばかりもいられない。強力投手陣を誇る王者・オリックスとの対戦を前に、ロッテ投手陣があまりにももろいからだ。中でも先発陣はレギュラーシーズン以上に心もとない状態といえる。
ソフトバンクとのCSファースト3連戦では発熱明けの佐々木朗、西野、小島という「3本柱」を先発に送り込んだこともあり、敵地・京セラドームでのファイナル初戦と2戦目は美馬、メルセデスが有力視されている。
だが、相手先発は3年連続投手4冠の無双・山本と3年連続2桁勝利の左腕・宮城が濃厚。ロッテはどう見ても分が悪い。さらにここ3試合で中継ぎ陣を酷使したこともあり、吉井監督も16日の試合後に「先発ピッチャーが(故障などで)少なくて。リリーバーにすごく負担がかかっている」と今後への不安を口にしている。
そんなチーム事情もあり、周辺からは「(山本、宮城が登板する)最初の2試合は捨て、3試合目から佐々木朗や西野、小島ら勝てる投手を投入すべき」との声も…。この論法なら、ロッテは相手のアドバンテージ1勝を含め、最初の2戦で早々と崖っぷちに立たされる可能性が高い。
吉井監督はCSファイナルに向け「われわれはチャレンジャーなので。これまで通り自分たちのやれることを精いっぱいやっていきたい」と平常心で立ち向かうことを誓っているが…。発熱明けで万全ではない佐々木朗の起用法を含め、どう投手陣を再整備するのか。「吉井マジック」がさく裂するか注目される。












