クライマックスシリーズ(CS)進出圏争いが激しさを増しているパ・リーグで、体調不良者が続出している。24日はソフトバンクが敵地・ZOZOマリンスタジアムでロッテとの直接対決に7―6で競り勝ち、両軍が勝率5割の2位で並んだ。この日は4位楽天も勝ったため、2位から4位の3チームが1ゲーム差内にひしめく混戦模様はさらに色濃くなった。

 文字通りロッテに激震が走った。2位を争うソフトバンクとの大事な一戦を前に先発予定だった佐々木朗希投手(21)が発熱のため登板を急きょ回避。主力の岡、沢村とともに「感染拡大防止特例2023」の対象選手として登録を抹消された。ロッテは22日に先発ローテーションを支える左腕・小島が発熱のため離脱。23日にも主力野手の山口、藤岡が登録を外れた。

 ソフトバンクも先週の札幌遠征中に主力選手が相次いで体調不良となり、大量離脱。大幅な戦力ダウンを強いられた。各球団が10試合前後を残すレギュラーシーズン佳境の大事な時期で、来月中旬からはポストシーズンも始まる。それだけに球界内には「社会状況を見ると、今(相次いで体調不良者が)出ていない球団にも今後同じような事態が起きることは想定できる」と不安の声が上がる。

 体調不良のすべてが感染症に起因するとは限らないが、各地で新型コロナの「第9波」が到来し、季節外れのインフルエンザが同時流行している。夏休み終わりの9月に入って、急拡大の兆候が顕著なだけに球界内でも警戒感は強まっている。1試合の重みが増す最終盤、ベストメンバーによる真剣勝負を現場もファンも望んでいる。「CSでペナントを制した阪神、オリックスなど上位球団に不測の事態が生じることは考えたくないが、多少の懸念があるのは確か」(球界関係者)と、盛り上がりをそぐ感染症の恐怖を嘆く声は多い。

 水を差す事態とならないためにも、各球団にはに感染症対策の意識と努力、体調管理の徹底が今一度求められそうだ。