逆転Vを目指すロッテに激震だ。24日のソフトバンク戦で6回93球を投げて4安打1失点、9奪三振だった佐々木朗希投手(21)が25日に千葉県内の病院で受けた検査で「左内腹斜筋の肉離れ」と診断され、出場選手登録を抹消された。復帰までに早くても2か月を要するという。

 残り61試合で首位オリックスに3ゲーム差と逆転優勝を狙える位置にいるチームにとって、エースの離脱は厳しい。一方で、オリックス・山本由伸投手(24)の次に来る〝ジャパニーズ・インパクト〟の負傷に米大リーグも敏感に反応した。あるメジャー球団スカウトは「すぐに本部にリポートを送った」と佐々木朗の左脇腹痛には重大な関心を寄せている。

 その上で「20代前半だったころの大谷と同様に持っている〝エンジン〟が大き過ぎるゆえの不具合。その出力に耐えられる体づくりがまだ追いついていないのでしょう」とエンゼルス・大谷翔平投手(29)の日本ハム時代と佐々木朗の現状を重ね合わせていた。

 投手よりも野手での出場が先行していた大谷は日本ハム1年目から外野守備中の右足首捻挫、外野をランニング中に打球を顔面に受けて右頬骨を骨折するなど細かいケガが多かった。2017年には前年の日米野球で痛めた右足首の故障が完治せず、初出場が期待されたWBCを辞退。4月には左太もも裏の肉離れで約2か月半の戦列離脱を余儀なくされ、10月に内視鏡による「右足関節有痛性三角骨(足関節後方インピンジメント)除去術」を受けている。

 公にされている大谷の故障のほとんどは野手時のケガばかりだが、表に出ない細かな投手時のケガも多かったという。

 5年間の日本ハム在籍時に、その全てを把握している黒木知宏投手コーチ(49)、そして最後の2年間に同じ投手コーチとして大谷と関わった吉井監督の名コンビが今はロッテでタッグを組んでいる。これに前出関係者は「大物の扱いに慣れているあの2人がいれば心配はいらない」と力説した。

 初めての大きな故障はクセになりやすい場所だけに今後の経過観察が待たれるが、佐々木朗を取り巻くロッテの指導者環境にはメジャーからも大きな信頼が寄せられている。