名将の「聴く耳」も武器となりそうだ。CSファイナルステージ進出を決めたセ2位・広島と対戦する阪神・岡田彰布監督(65)が〝外野の声〟を心待ちにしている。
18年ぶりに堂々のリーグ制覇に導いた岡田監督といえば、試合前の練習では主力に限らず控えの全選手が打ち終えるまで打撃ケージに目を凝らすのが恒例。選手個々のわずかな変化を見逃さず、自らの目で状態をチェックしている。ただ、主観だけに頼ろうとしない柔軟性も強みなのかもしれない。
岡田監督は「俺みたいに選手のバッティングを毎日毎日見とったらな。気がつけへん部分というか、実際にはこれだけ大きく(いい意味で)変わったってこともあるんよ」と明かす。そのなかでも本拠地・甲子園の試合前に訪れる虎OBを中心とした評論家らの声が、ナインの〝現在地〟を見定める上で良き判断材料になることもあるという。
「甲子園で顔を合わせる月に1回とか、何週間に1回かの割合で球場に来るOB(評論家)の人らよ。そういう人らはある程度、期間を置いてその選手を見るわけやんか? だから話をしているなかで、そういう人らが『監督、〇〇(選手名)のここがずいぶん変わりましたね』なんて言ってくるとな。ああ、前にその人が来てから何週間かで、その選手はそれだけ進歩したんかなぁっていう風に考えることはあるよな」(岡田監督)
日々のわずかな変化に気づくことはあっても、その積み重ねで数週間や月単位でどう変わったかについては気づきづらくなるケースもある。そうした場合などにはチームを客観視している評論家たちの声が大いに役立つというわけだ。
先月14日にリーグ優勝を決め、甲子園では同27日の中日戦が最後となった。今月4日に公式戦全日程を終了し、その後は全体練習や宮崎での「フェニックス・リーグ」で調整を進めてきた。18日から本拠地で始まるCSファイナルは、評論家らと交わす久しぶりの談笑タイム。下克上を阻止するためにも、周囲から寄せられる〝ビフォー&アフター〟の声も血肉に変えていく。












