伏兵出現だ。2024年パリ五輪代表選考会となるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC=15日、国立競技場発着)、女子は鈴木優花(24=第一生命)が優勝し、夢舞台への切符をつかんだ。

 レース中盤、先頭集団の一山麻緒(26=資生堂)と細田あい(27=エディオン)が抜け出したが、鈴木は慌てなかった。自分の走りに集中し、36キロ過ぎで細田を、38キロ過ぎには一山をとらえ、そのまま首位でゴールテープを切った。

 レース後、鈴木は「一発勝負で、最初のころは不安で仕方がなかったけど、たくさんの人に背中を押してもらえて。自分は(実績が)何もない怖いもの知らずということと、常に挑戦者であることを忘れずにスタートを切ることができた。冷静に走りつつ、でも最後は大胆に走ることができた」と笑顔で振り返った。

 自己ベストは、大東大時代の2時間25分02秒だったが、大舞台で2時間24分09秒をマーク。悪天候の中で、ここ一番の力を発揮できた要因として「頭の中では何も考えずに、とにかく一定のリズムで走ることだけを考えていた。30キロ以降、ここからの場面でも余裕が持てていたのが、後半の力強い走りにつながった」と分析した。

 マラソン界のニューヒロインが、勢いをそのままにパリへ挑む。