陸上の女子マラソンで東京五輪代表・鈴木亜由子(日本郵政グループ)は〝自分に勝つ〟をテーマに掲げた。

 2024年パリ五輪代表選考会となるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC=15日、国立競技場発着)を前に、13日には都内で記者会見が行われた。今大会で男女上位2人に入れば、パリ切符を獲得できる一戦。前回大会2位の鈴木は「タイムだけでなく、力強さがMGCでも五輪でも求められる。アップダウンを意識して走り込んで足を作ってきた。今回もベストを尽くしたい」と己に集中する構えを見せた。

 かねて大きなケガに泣かされることの多かった鈴木だが、現在は開き直りの境地に達している。「ベルリン(マラソン、22年10月)と名古屋(ウィメンズマラソン、23年3月)もそうだったが、マラソン練習でケガをしない方が奇跡というか、ケガしない方がおかしいというマインドになった」と気持ちに変化が生まれた。

 マラソンは競技の特性上、常にケガと隣り合わせ。だからこそ「ダメだったらダメだったなって、その時はその時というあの思いで、ここ最近のマラソンはできている。ここまで、とりあえずスタートラインに立てるので、あと1本頑張りたい」と前を向いて歩みを進めている。

 当日のレース展開は、野生の勘に任せる方針だ。「本当にその時の状況になってみないとわからないところもあるので、あまり考えずに、しっかりと流れに乗って走り切りたい。どんな状況でも勝てるように練習はしてきた」。今大会も虎視眈々と五輪切符を狙っていく。