陸上女子1万メートルで日本歴代3位(30分45秒21)の記録を持つ不破聖衣来(23=三井住友海上)に明るい兆しが見えている。
今季の同種目初戦となった木南道孝記念(10日、大阪・ヤンマースタジアム長居)は「前半から動きが悪い走りになってしまった」とリズムに乗ることができず、32分59秒68で9位。レース後には悔しさをにじませつつも「最低でも(1キロ)3分20秒のペースからは落としたくない気持ちがあったので、そこだけはしっかり守ることができたのは良かった」と一定の手応えを口にした。
大学時代はケガで苦しい時間を過ごしたものの、社会人2年目の今季は多くのレースに参戦している。次週には東日本実業団選手権(山形)の5000メートルに出場予定で「ケガという面では全く問題なく練習を積めている」とコンディションは万全。3月には1200キロを超える走り込みをこなしたという。オーバーワークは禁物だが、本紙に「走れない悩みより全然いい」と明かすなど、充実の日々を過ごしている。
今季はマラソンデビューを見据えて活動。2028年ロサンゼルス五輪出場を目標に掲げる上で、北海道マラソン(8月30日)の出走を目指している。「今後の合宿や走り込みだったり、ケガとかの具合によっては見送るかもしれないが、もし狙えればしっかりやっていきたい」と力強く語った。
東日本実業団選手権後はマラソンにシフトした練習を積んでいく構え。北海道マラソンでの五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」切符獲得に向けて「記録というよりは、安定した練習の中でMGCを確実に狙いたい」。大舞台への道は自らの足で切り開いていく。












