和製大砲の周辺が騒がしくなってきた。知人女性とのトラブルで公式戦への無期限出場停止となっている西武・山川穂高内野手(31)。非公式戦の「フェニックス・リーグ」で実戦復帰を果たし、いよいよ再スタートを切ったわけだが、国内FA権を取得&行使する可能性もあるだけにライバル球団たちがネット裏から熱視線を送っている。

 球界を代表する長距離砲が再起の道を歩み始めている。11日の「フェニックス・リーグ」で実に153日ぶりに実戦復帰。このまま若手たちに交じって30日まで宮崎でプレーする予定で「結果うんぬんではなく1球、1球、一つひとつのプレーを大切に、野球ができることがうれしいと喜べるようにプレーするだけ」と力強く抱負を口にした。

 いよいよ再始動した山川に対して〝現状チェック〟を目的として、調査をしている球団もあるという。現時点では女性側の次のアクションの有無も含めて、当事者間の問題でもあるため不明な点も残っている。今後、どのような流れで進んでいくのか不透明な点も少なくない。

 ただ、西武は12球団の中でも最もコンプライアンスに厳しいということは見逃せない。実際にこれまでにも〝トレードが模索されている〟とのウワサが流れたこともあった。特に山川には「故障者特例措置」が適用されることで一軍登録日数を満たし、FA権を取得する見込みだ。本人は「しっかり考えていかなければならないが、何より松井監督に直接謝罪できていない」と明言していないものの、権利を行使する可能性も捨てきれない。

 球界関係者からは「今回の問題が起きて、山川は実に5か月もの間、生きた投手の球から離れている。何より、この点について『その影響はないのか』『すぐに感覚を取り戻せるのか』と注目して調査している球団は少なからずある」との声が出ている。

 実戦復帰した11日はオリックスやソフトバンク、広島、ヤクルト、対戦相手だった巨人の計5球団のプロスカウトを中心とした編成関係者がネット裏に陣取った。もちろん「フェニックス・リーグ」の視察そのものは山川だけに限らず、12月に控える第2回現役ドラフトなど、オフの補強に向けた戦力チェックの場でもある。しかし、ブランクを抱える山川がどれほどの戦力となるのかを見極めようと動いた球団がいたことは確かだ。

 復活に向けて懸命に汗を流す元本塁打王。依然として世間からは厳しい意見や視線を向けられている。だが、その経験や実績はダテではない。孤立無援状態にあっても、山川への関心は高まっている。