鹿児島国体の高校野球硬式の部は10日、鹿児島市の平和リース球場で1回戦が行われ、履正社(大阪)が9―1で花巻東(岩手)に7回コールド勝ちし、初戦突破を決めた。

 巨人・元木大介作戦兼内野守備コーチと、元日本テレビアナウンサーでタレントの大神いずみの長男・翔大内野手(3年)が、念願の公式戦初出場を果たした。

 6回無死満塁の絶好機に代打で登場。「代打、元木」のコールがされると、場内からは大歓声が沸き起こった。ハーフスイングを取られて空振り三振に倒れたが、その後は父が使用した背番号「77」の刺しゅうが入ったグラブをつけて三塁の守備に入り、ハツラツとしたプレーを披露した。「緊張はしなかったが、結果が出なかったのは悔しい。でも、チームが勝てたことが一番うれしい」と笑顔を浮かべた。
 
 ケガに泣いた高校野球生活だった。野球部に入部してからケガがちで「腰椎分離症」を発症するなど2年秋まで野球ができなかった。「いろんなところをけがしたが、大きなのは腰だった。野球ができない日々が続いて正直、野球が好きじゃなくなったこともあった。その時、家族や友人が支えてくれて今、野球ができていて本当にうれしい」と感謝を口にする。

 この日、両親が見守る前で公式戦デビューを飾り「この父のグラブは夏の甲子園大会が終わってから帰省していた時にもらった。このグラブを使って国体に出ていると一緒に戦っている気持ちになる。今までケガしたり、ベンチを外れていて、その報告をする時はオヤジ自身も悔しそうにしていたが、メンバーに入った時は僕より喜んでくれた」と明かした。