女子プロレス「スターダム」のワールド王者・中野たむが、無期限休業に入る〝海賊王女〟KAIRI(35)へ惜別のメッセージだ。9日の愛知・ドルフィンズアリーナ大会では刀羅ナツコ(32)を退け、V3に成功。同大会で〝ラストマッチ〟を迎えたKAIRIに大きな借りを返すため、大舞台での再会を目指す。
まさに死闘だった。刀羅に雪崩式のパイルドライバーでマットに叩きつけられた中野は、毒霧攻撃を浴びて悶絶。それでも執念で立ち上がり、逆襲のバイオレットシューティング(ニーアタック)を命中させ反撃に転じると、最後はバイオレットスクリュードライバー(垂直落下式ファルコンアロー)で21分34秒の激闘に終止符を打った。
これでV3。王座防衛の喜びと同時に、悔しさも感じていた。この日の試合を最後に日本マットを離れることが濃厚なKAIRIの存在だ。海賊王女は8月に無期限休業を発表したが、その2か月前のことだった。
6月代々木大会のリング上でなつぽいとともにKAIRIに抱きしめられ「もう最後かもしれない。離れても2人のことは見てるから」と告げられたという。
中野は「その時はびっくりし過ぎて何も言えなかったんですけど…。先に言ってくれたってことは、今思うと私のことを信頼してくれてたのかなと思ってます」と振り返る。
ただしKAIRIには借りがある。新日本プロレス1月4日東京ドーム大会で行われたIWGP女子王座戦で、当時の王者KAIRIに挑戦するも、わずか5分47秒で敗れた。「5分で負けて、自分自身の力を出し切る前だった。不完全燃焼すぎる。まだその借りは返せてないのに勝ち逃げなんて許さない」と無念の思いをにじませた。
米メディアではKAIRIのWWE復帰も報じられているが、中野はあきらめない。「また手の届かないとこに行っちゃうんだと思いました。でも、私が宇宙の果てまで追いかけてやる。次に会う時には、東京ドームよりもっと大きな会場で私が勝って借りを返す。ニューヨークのマジソンスクエア・ガーデンとか、たむとKAIRIには似合うと思うな」。リベンジマッチの地に〝プロレス・格闘技の聖地〟を指定した。
「今度は私が女子プロレス界の最高峰王者として迎えに行く。それまでこのベルトをもっともっと輝かせるから、KAIRI、待ってろよ」。再会の日まで赤のベルトを守り続ける。












