女子プロレス「スターダム」のワンダー王座戦は王者MIRAI(23)が〝ブラック・ピーチ〟渡辺桃(23)を退け、2度目の防衛に成功した。

 薄氷の勝利だった。序盤から極悪軍団「大江戸隊」に所属する挑戦者ペースで試合が進み、王者は防戦一方。場外戦ではバットで殴られ、イスを使って左腕を痛めつけられた。何とかエルボーで反撃に出るが、左腕に力が入らない。苦悶の表情を浮かべたまま、苦しい時間帯が続いた。

 14分過ぎにはテキーラサンライズ、ピーチサンライズ(ともに変型猛虎原爆)を立て続けにくらって絶体絶命のピンチを迎えるが、これをカウント2で返す。意識がもうろうとなりながらも、2発目のピーチサンライズを阻止し、助走をつけて左腕を一閃。魂を込めたラリアートで大逆転の3カウントを奪った。

大逆転のラリアートを放つMIRAI(左)
大逆転のラリアートを放つMIRAI(左)

 2018年6月に紫雷イオ(現WWEのイヨ・スカイ)からワンダー王座を奪った渡辺は、苦しみながら防衛を続け、V13を果たした。MIRAIは「渡辺桃は昔の、あの時の自分と今のMIRAIに何かを重ね合わせているんじゃないですかね」と分析した上で、「渡辺桃はこの生き方から逃げただけだと思う。だから自分はこれからも自分の生き方を貫く。ずっとお前の大嫌いで、大嫌いなヤツでいてやるよ」とふてぶてしく言い放った。

「これからもっともっと上へ、このベルトをメインに連れていきます。魂のこもった挑戦者、お待ちしています」と呼びかけた白の王者が、ここから長期防衛を狙う。