新たな10・9伝説は生まれたのか。9日の女子プロレス「スターダム」愛知大会(ドルフィンズアリーナ)で行われたUWFルールマッチは、元ワールド王者の朱里(34)が白川未奈との死闘を制した。

 1995年10月9日日の新日本プロレス対対UWFインターナショナルの全面対抗戦(東京ドーム)で、武藤敬司が高田延彦を足4の字固めで下してから28年。キックボクシング、総合格闘技マットでも活躍した朱里と、足4の字を武器にする白川が真っ向から対峙した。

 試合は5ポイントのロストポイント制。まずはマウントを取った朱里が掌底からのスリーパーで捕獲。白川をエスケープさせ、最初のポイントを奪った。

 その後も両腕をロックして再びエスケープさせると、スタンドの状態からニーアタックを炸裂。白川をダウンさせ、5―3とリードを広げた。

 だが、故山本〝KID〟徳郁さんが設立したジム「KRAZY BEE」で練習を積む白川も意地を見せた。鮮やかな右ハイキックからのバックハンドブローで朱里をダウンさせる。

白川未奈(右)の足四の字に悶絶する朱里
白川未奈(右)の足四の字に悶絶する朱里

 さらに武藤 vs 高田を再現するかのようにドラゴンスクリューを決めると、足4の字固めで捕獲。朱里をエスケープさせ、これでポイントは1点差の3―2となった。

 ここから激しい応酬となったが、最後はヒザ立状態の白川に、朱里がバズソーキックを発射。動かなくなった白川を確認したレフェリーが試合を止め、朱里がKO勝利を収めた。

「お前は今日、これだけやってくるとは思わなかった。お前の気持ち受け止めたし、お前への見る目が変わった。10・9、この伝説の日にUWFルールでやってくれてありがとう」と賛辞を贈った朱里は、自信がよみがえった様子。「私が最強女子。世界中の最強女子を名乗るヤツ、名乗りを上げて来い! この朱里と戦おうや! 待ってるよ!」と呼びかけた。

 一方、敗れた白川は「自分が持つものすべてぶつけたから後悔はないけど、このチャレンジは無駄にしない。絶対にリベンジする!」と涙ながらに誓った。