女子プロレス「スターダム」のワールド王座戦(9日、愛知・ドルフィンズアリーナ)は王者・中野たむが、極悪ユニット「大江戸隊」の刀羅ナツコを退け、3度目の防衛に成功した。

 シングルリーグ戦「5★STAR GP」で刀羅に敗れた王者が、挑戦要求を受け入れ王座戦が決定。普段の試合で凶器攻撃やセコンド介入など悪の限りを尽くす刀羅に「ノーセコンドルール」を要求し、この日のリング上では1対1の勝負が繰り広げられた。

 両雄は激しい場外乱闘を繰り広げ、序盤から中野は客席に投げ飛ばされピンチを迎えた。さらに雪崩式のパイルドライバーでマットに叩きつけられ、意識もうろうに。15分過ぎには毒霧攻撃を浴びせられた上にスワントーンボムをくらい、完全に流れを奪われてしまった。

 それでも逆襲のバイオレットシューティング(ニーアタック)をズバリと決めて反撃ののろしを上げると、最後はバイオレットスクリュードライバー(垂直落下式ファルコンアロー)で21分34分の激闘に終止符を打った。

 試合後、死力を尽くした両雄はリング上で大の字に。やっとの思いでマイクを握った中野は「ナツコ1人で来てくれてありがとう。アンタは私の一生のライバルだよ!」と絶叫した。

 ヒザを引きずりリングを後にする刀羅を見送ると、シングルリーグ戦「5★STAR GP」覇者・鈴季すずをリングに呼び込む。堂々とした態度で現れた鈴季からは「私がお前の、その赤いベルト取って最速でプロレス界の顔になってやるから。中野たむの時代はもう終わり」と宣戦布告された。

 すると王者は「プロレス界の顔になりたいなら、たむみたいにもうちょっと愛嬌を身につけた方がいいんじゃない? かわいくないよ、あんた」と言い放ちにらみ合った。

「この世は、頑張ったら頑張っただけ報われる世界なんだってことを、これからもたむがこの赤いベルトと一緒に証明していきたい。だから私たちと一緒にこれからもいっぱい夢かなえてください」とファンに呼びかけた中野は、最後に「ビリーブ・イン・たむ!」の大合唱で大会を締めた。