中日・立浪和義監督(54)が2年連続の苦しいシーズンを終えた。3日の巨人戦(バンテリン)に1―3で敗れ、今季は56勝82敗5分けの借金「26」でフィニッシュ。6位・ヤクルトが4日の阪神との最終戦(神宮)に勝てば、球団史上初の2年連続最下位となる。

 試合後のセレモニーで「今年のドラゴンズの成績と私への批判、不満。これをしっかりと受け止めて秋から再出発します」とファンに頭を下げた立浪監督にスタンドの一部からは厳しいヤジも飛んだが、それを上回る大きな拍手と歓声が起こった。

 9月15日に立浪監督の来季続投が発表されたが、その翌16日の巨人戦からこの日の最終戦までバンテリンドームは6試合連続で3万6000人超えのフルハウスを記録。9、10月に3万6000人以上の動員を6回以上記録するのは2009年以来実に14年ぶりのことで、球団史上最悪ペースの低迷を続けながら、なぜかスタンドは満員という珍現象が起こっていた。

 もっとも来季、結果が出なければ、後がないことは立浪監督も覚悟しているはず。「今年、この成績にもかかわらずたくさん球場に足を運んでいただいた。それは若い選手への期待、そしてファンの皆さんのドラゴンズに対する熱い思い。そう受け止めています。私には、この若い選手を一人前にするという責任があります。そして来年、生まれ変わったドラゴンズを皆さんにお見せできるよう、秋から全力で頑張ってまいります。来年期待していてください」とこの日のセレモニーでは語ったが、もう若手育成を免罪符にはできない。

 9月23日に中日の応援番組「サンデードラゴンズ(以下サンドラ)」(CBC、毎週日曜午後0時54分~)で放送されたインタビューの中で立浪監督は「ユニホームを脱いだら野球解説はもういい。ずっと一緒にやっている選手ですし、外から見てどうこう言いたくない」「育てるとか、そういったことよりもどんどんチーム内でも勝負していってもらいたい」と決意を語っているだけに、勝負の3年目はなりふり構わず勝ちにいくはずだ。