ノアが中嶋勝彦(35)の退団を電撃発表し、大きな波紋を呼んでいる。

 9月末で選手契約を終了し、10月の2大会(20日=後楽園ホール、28日=福岡国際センター)でノアラストマッチが行われる。中嶋は自身の「X」(旧ツイッター)で「突然の発表で驚かせてしまい申し訳ない」と謝罪しつつ、退団理由を「悩み抜いた結果、自分を磨きレベルアップする為」と説明。今後については「絶景を求め進んでいく」とだけ記した。

 ノアを統括するサイバーファイトの武田有弘取締役によると、契約更改の席上で中嶋は退団の意思を示したという。「もちろん慰留しました。毎年、契約するすべての選手といろいろな話をしていますが、解決できることもあれば、できないこともある。何ももめたわけではなく、何度も引き留めはしましたが、最後は本人の気持ちが強く、自分の力不足です」と語った。

 15歳だった2004年1月にWJマットでプロレスデビューし、佐々木健介率いる健介オフィス(後のダイヤモンドリング)で育った中嶋は、16年1月にノア入団。GHCヘビー級王座を2度戴冠するなどトップ戦線で活躍した。

 団体にとって主力の離脱は痛手となるが、武田氏は「間違いなくノアには必要な選手。ただ、団体として引き続き市場拡大に向かう姿勢は変わりません。上が1人抜けたら、新たな選手が出てくると前向きに考えたい」とした上で「(来年の中嶋の)20周年という節目に新たなチャレンジをしたいという気持ちが大きいと思う」と決断に理解を示した。

 10月からフリーとなる中嶋はどこへ行くのか。本人は海外志向も高いとされ、WWEやAEWといった米国マット挑戦も浮上している。今後の動向に注目が集まる。