巻き返しのキーポイントは育成にあり――。セ4位の巨人は18日のヤクルト戦(東京ドーム)に4―3で2戦連続のサヨナラ勝ち。3位・DeNAとの2・5ゲーム差をキープし、逆転CS進出に望みをつないだ。一方、水面下ではV奪回を目指す来季の補強プランも進んでいる。FAによる日本人先発の補強は3年連続で〝凍結〟する方針だという。
徳俵で何とか踏ん張った。3―3で迎えた延長12回一死一、二塁から〝伏兵〟の増田大が中越えにサヨナラ適時打。2連勝で貯金を1とした原監督は20日からの阪神2連戦(甲子園)へ「選手もしっかりと意地を見せてくれると思います。我々も負けん気を出して立ち向かうということが大事」と力を込めた。
それだけの屈辱を味わった。目の前での胴上げを許しただけではなく、今季の対阪神戦は5勝17敗1分けの〝歴史的惨敗〟となった。
ここまで差をつけられた要因の1つは投手力。チーム防御率は阪神の2・62に対し、巨人は3・50と大きく水をあけられた。だが、チームのフロント関係者の1人は〝特効薬〟になりうる日本人先発のFA獲得について「若手先発にフタをしてしまう」として見送る方針だという。
今季、国内FA権を取得した先発には山崎福也(オリックス)、加藤貴之(日本ハム)、石田健大(DeNA)、今永昇太(DeNA)らがいる。また田中将大(楽天)はFA権を所持したまま単年契約となっている。
今のところ、誰が市場に出てくるかは不透明。それでも巨人側は「今は日本人の先発をFAで獲得した場合、最低でも4年契約が必要になる。その分のイニングを伸びしろのある若手に与えた方がいい」(前出の関係者)と消極的な姿勢だ。
巨人は2020年オフにDeNAから梶谷、井納(引退)を獲得して以降、FA補強はゼロ。前出関係者の言葉通り、実際に今季の先発陣は20代前半の若い世代が中心だった。戸郷を筆頭に山崎伊、赤星がローテを守ると横川、井上らが後に控えるなど今後も成長が期待できる。
「我慢の時間は必要。安易にFAで獲得するのはその時はいいけど、長い目で見るとマイナス。しっかりと若手が出てきているのでいずれ投手陣は充実する」と球団関係者は力を込める。
もちろん若手が成長過程にある中においても勝利を諦めるわけにはいかない。「外国人先発で2、3年つなぎたい。今年の戦力から何人か残して、新たに探していく」(同)という。
巨人が〝外様〟に頼らず戦力を構築できるのか。これから数年間における若手の成長度が鍵を握りそうだ。












