カブスのPCAことピート・クローアームストロング外野手(24)が15日(日本時間16日)、本拠地シカゴで行われたロッキーズ戦で球団史上13人目となるサイクル安打を達成した。

 本塁打、三塁打、二塁打、そして7回の第4打席で右前打を放って自身初の快挙を成し遂げたが、その直後のプレーには嘲笑と酷評が寄せられた。めったにお目にかかれない瞬間に、本拠地のリグリー・フィールドは大歓声と万雷の拍手に包まれたが、一塁走者となって相手投手のベルナルディノが初球を投げる前のけん制でタッチアウト。わずか1点リードの中で生まれた祝福ムードは一瞬にして何ともいえない空気に変わってしまった。

 最終的にチームは5―4でサヨナラ勝ちを収めたものの、試合を中継していたロッキーズ側の放送席ではバツが悪そうにベンチに引き揚げるPCAに「じゃあね~、オベーションを楽しんで」ととてつもない皮肉を込めて実況された。

 さらに、米メディア「ラリー・ブラウン・スポーツ」は「ロッキーズのリリーフ投手、ベルナルディノはPCAのアドレナリンが最高潮に達していたであろう状況を見事に利用した」と賛辞を送った。一方で、PCAについては「偉業を祝う時間はほとんどなかった」「もしシカゴが負けていたらPCAにとってサイクルヒットの記憶ははるかに苦いものになっていただろう」「PCAは守備でも打撃でもMLBで最も観客を沸かせる選手の一人となった。しかし、時折首をかしげたくなるようなミスを犯す」と厳しく指摘した。

 僅差の展開で誕生した偉業達成の瞬間がすぐさま打ち消されたことで、走塁ミスがいっそうクローズアップされてしまっている。