フェンシングの世界選手権(7月、イタリア・ミラノ)で男女を通じて日本勢初の2連覇を達成した女子サーブルの江村美咲(24=立飛ホールディングス)は、来年のパリ五輪を見据えた決断を下した。

 15日に静岡・沼津で開幕した全日本選手権は、16日に女子サーブルの予選が行われる。しかし、15日に自身のインスタグラムを更新した江村は「全日本選手権大会出場を辞退させていただくことになりました」と報告。その上で「いつも応援してくださるみなさまや試合を楽しみにしてくださっていたみなさまには申し訳ない気持ちでいっぱいです」と謝罪の意を示した。

 世界の舞台で活躍している江村だが、約1年前から左足甲の痛みに悩まされており、治療と練習を繰り返しながら練習に励んできた。痛みには波があるといい「どの程度痛みを感じたら休むべきか、いつまで休めば良いのか、自分でも正解が分からない中で何度も選択を迫られて、〝明日こそ、明日こそ〟、を繰り返しては練習を休む日々に焦りを感じている自覚があります」と複雑な心境を明かした。

 本来なら完全休養に充てたいところ。しかし、パリ五輪までは1年を切った。かねて「個人&団体での金メダル」を目標を掲げており「痛みをごまかす治療ではなく根本的な改善を目指して来ましたが、そうも言ってられない時期になってしまったので今後は痛み止めの注射なども試しながら、自分に合った治療法でパリ五輪まで戦い切りたいと思っています」と強い覚悟をつづった。

 23日から中国・杭州で実施されるアジア大会には出場予定。自身の体と日々相談しながら、悲願達成に向けて歩みを進めていく構えだ。