特別な1年だった。今春のWBCにも出場した虎の侍戦士・中野拓夢内野手(27)は、歓喜の輪の中でもみくちゃに。「この1年間でここまでの経験ができると思っていなかった。世界一、リーグ優勝、日本一。この3つを成し遂げることができるようにしたい」と笑顔で語った。
今季から現場復帰した岡田監督の方針で二塁にコンバートされたプロ3年目。「最初は複雑というか、自分の中で整理できなかった部分も多かった」というが、この試みは見事に成功した。新遊撃手・木浪との二遊間コンビは「守りの野球」を掲げる第2次政権の新たな象徴となった。
打撃スタイルも大きく変えた。昨季まではよく言えば積極的。悪く言えば粘りに欠けていた。「(新チームで)1、2番を打つのであれば、3割くらいの出塁率では足りないと思った。そこは何としても自分で変えなければいけないという思いがあった」。中野が今季選んだ四球数は「53」で、すでに昨季の「18」から3倍近い数字をマークしている。
出塁率も3割5分5厘。「打つ、つなぐ、送る」の3つの役割を状況に応じて遂行する背番号51は、今や岡田野球の不可欠なピースだ。自分を変える勇気に向き合い続けた1年。最高の形で締めくくりたい。












