日本ハムの万波中正外野手(23)が新庄剛志監督(51)のサポートを受け、リーグ本塁打王に向け最後の力を振り絞っている。
プロ5年目の大砲は、今シーズン序盤から打線の中軸として活躍。チームは最下位に低迷も、個人としては9日時点で打率2割6分7厘、20本塁打、64打点と好成績を残している。特に本塁打に関してはリーグトップの浅村(楽天)、ポランコ(ロッテ)に3本差のリーグ4位と好位置につける。そこで新庄監督は「(タイトル獲得の)チャンスはある。あと20試合で5~6打席ぐらいは変わってくれたら」と、万波を3日のオリックス戦(エスコン)から1番に起用。少しでも打席数を増やす後方支援を始めた。
この指揮官の計らいに万波は「そういう心意気は本当にうれしく思います」と満面の笑み。特別待遇をムダにしないよう「最後まであきらめずにいきたい」とタイトル奪取に意欲をのぞかせた。
ただ、この万波の1番起用。出場3試合でまだ本塁打が出ていない現状を見る限り、効果は「微妙」と言わざるを得ない。
周知のとおり1番打者は通常「俊足巧打」の打者が務める。チームの勝利や得点を稼ぐため一発ではなく出塁も期待される。その役割を考慮すると、本塁打狙いでフルスイングが持ち味の万波の1番は、中軸に座る時より気楽に一発を狙えなくなる可能性もある。打席数は4番時に比べ確実に増えるが、この辺りがどう結果に影響を及ぼすか。本人も「出塁もそうですけど、チャンスで打席が来たら(一発狙いより)しっかりランナー、返したいですし。一発を打ちたいですけど、全打席そういう意識(一発狙い)で入るのは難しいかなと思います」と話す。複雑な思いがあるのだろう。
もっとも今季のパ・リーグ本塁打王争いは近年では例を見ない、20本前半という低水準での争いが続く。逆に言えば、連発すればすぐにトップに踊り出ることも可能だ。そんな状況下で万波は、与えられた好機を着実に生かし悲願達成となるか。若き主砲の奮闘に注目が集まる。












