強奪されることだけは避けたいはずだが…。日本ハムのアリエル・マルティネス捕手(27)の去就がにわかに注目を集め始めている。
今季、中日から新加入したキューバ人助っ人は5日までに99試合に出場。打率こそ2割6分ながら、ともにチーム2位となる14本塁打、59打点をマークする活躍を見せている。しかも真面目な性格に加え、本職の捕手だけでなく一塁守備も無難にこなすため、新庄監督や首脳陣の信頼も今や絶大。来季上位進出を狙う日本ハムにとって欠かせない存在になりつつある。
そんな優良助っ人だけに球団側はすでに残留させたい意向を示しているが、オフの交渉は一筋縄ではいかない可能性もある。マルティネスの去就には「キューバ政府」が絡むからだ。
他の助っ人とは異なり、キューバ人助っ人の場合は他国に亡命した選手を除き政府の意向が反映される。たとえ本人が残留したくても、提示された条件に政府が納得しなければ交渉決裂となることは珍しくない。実際、過去のキューバ人助っ人の中には、本人の意向をよそに好条件を提示した他球団に移籍させられたケースもあった。こうしたキューバ政府の過去の動きを警戒しながら、日本ハム側は残留交渉に臨む必要があるため予断を許さない。
現時点でマルティネスは1年契約で年俸8000万円+出来高。来季は今季の活躍が加味され大幅な増額が見込まれる。本人は以前から日本ハムに強い愛着を示し残留の意向を示しているが…。交渉の行方が注目される。












