主砲の超回復はあるのか――。巨人の4番・岡本和真内野手(27)のこれまでの「鉄人」ぶりが、皮肉なことに離脱の喪失感をより大きくさせた。背番号25を体調不良で欠いた巨人は29日の広島戦(京セラドーム)に4―5で逆転負け。その存在感が改めて浮き彫りとなったが、そこにはキャプテンの〝頑丈すぎる〟身体への信頼感があった。
最後は力負けした。2点を追う6回、長野のソロ弾、〝代役4番〟坂本の同点適時二塁打、中田翔の犠飛で逆転も、8回に3番手・高梨が痛恨の逆転3ランを被弾。あと一歩で勝利を逃した。
再び勝率5割となった原監督は「いい形で粘りながら、(一時は)逆転しましたね」と打線を評価すると、8回の逆転3ラン被弾には「あのイニングは何とか大城と高梨に託したというところですね」と目を見開いた。
惜敗の一因は試合前の〝アクシデント〟にあった。大阪市内の宿舎で岡本和と梶谷隆幸外野手(35)が発熱の症状を訴え、「特例2023」を適用し登録抹消となった。代役として松田宣浩内野手(40)と岡田悠希外野手(23)が急きょ合流した。
それでも打点と本塁打のセ2冠王の穴は予想以上に大きかった。Gナインの「岡本さんと梶谷さんがいなくなって、弱くなったと言われたくない」(猛打賞の門脇)との発奮も、勝利にはつながらなかった。
もちろんプロはアクシデントと隣り合わせ。どの選手が離脱となってもおかしくはない。それでも球団関係者は「これまでの岡本和のあまりの丈夫さに、いなくなることは想定していなかった」と説明した。
どういうことなのか。2018年9月に岡本和は死球で右手親指を骨折。だがそれを公表することなく史上最年少で「3割、30本塁打、100打点」を達成した。
また今季も7月25日の中日戦(バンテリン)で右手甲に死球を受けた。直後の苦痛の表情から誰もが離脱を覚悟したが、帰りのバスに乗る際にその右手におにぎりを持ち、「折れてないので大丈夫」とケロリ。翌日からも試合に出場している。
そんな自身の〝頑丈さ〟について4番は「シーズン中は気が張っているので、痛みもあまり感じないし、病気にもならない。その分、オフに体調が悪くなったりする」と明かしている。
もちろんケガに強くても、病気となれば話は別だが、指揮官も岡本和の復帰メドについて、「明日になってみないと何とも言えない」と〝超回復〟を信じていた。
岡本和の穴を埋めるためにナインが急成長を見せるのか。それとも主砲が短期間で戻るのか。今後の主砲の動向が注目されそうだ。












