中日・大島洋平外野手(37)が26日のDeNA戦(バンテリン)に出場し、球団生え抜きでは5人目となる通算2000安打を達成した。大学、社会人を経由しての偉業達成は並々ならぬ努力のたまものだが、プロとしては珍しい〝性格〟も大島の特徴だ。中日担当記者が間近で見てきた2000本打者の素顔とは――。
【取材の裏側 現場ノート】大島のような物腰が柔らかなプロ野球選手を知らない。入団当初から控えめな性格で、話していてもギラついたものがまるでない。「生き馬の目を抜く」と言われるプロの世界で彼は本当に成功できるのか、失礼ながら半信半疑だった。
しかし、練習や試合に取り組む姿勢や、芯の強さは桁外れだった。ナゴヤドーム(現バンテリン)内で駐車場取材が許されていたころには、車で帰宅する選手たちを待っていたものだが、大島は試合後も球場内の室内練習場で黙々と打撃練習やトレーニングを敢行。特に結果が出なかった日はどの選手よりも遅い時間に帰路についた。その際も「まだ待っていたんですか? 特別なことはしていませんよ。打てなかったら練習するしかないですから」と淡々と話すだけだった。
38歳を迎えるシーズンでも衰え知らずだ。「これまでこの時期はウエートばっかりだった」と昨オフからランニング、ダッシュなどのメニューを増やし、下半身の強化にも余念がない。駒大野球部の同期・土田和楙(かずしげ)パーソナルトレーナーは「37歳の体ではない。20代のボディーを持っている。45歳まで現役を続けることは夢の話ではないです」と太鼓判を押す。
大島はどんな取材要望にも、嫌な顔をひとつせず応じてくれるナイスガイだ。
今年3月1日に創刊55周年を迎えた中京スポーツ(東京スポーツ新聞社中部支社)にメッセージをお願いした時も「55周年おめでとうございます。中京スポーツといえばマニアックな記事が載っている印象です。そういった部分は今後も貫いてほしいと思います。これからも名古屋を盛り上げるような記事を楽しみにしています」と要望に応えてくれた。本当に感謝しかない。
そんな大島を一度だけピリつかせたことがあった。お笑いコンビ「サバンナ」の八木真澄に似ているのではという声がチーム内外であり、確認のため本人を直撃。すると「言われたことはありますけど、自分ではよく分からないですね。それって記事になるんですか」といぶかしげに思われてしまった。その節は申し訳ありませんでした。
通算2000安打達成おめでとうございます。今後ともさらに長いお付き合いのほどよろしくお願いします。












