中日・大島洋平外野手(37)が26日のDeNA戦(バンテリン)で史上55人目となる通算2000安打を達成した。球団生え抜きでは高木守道、谷沢健一、立浪和義、荒木雅博に続いて5人目の金字塔で、大卒、社会人を経ての偉業はプロ野球4人目の快挙だ。
前日25日の同カードで第1打席に王手をかけていた大島は「2番・左翼」で先発出場し、3回一死一塁の第2打席で左腕石田の初球、139キロ直球を中前にはじき返した。
高校は愛知の名門・享栄に入学。駒大、日本生命を経て2009年ドラフト5位で中日に入団。「高校も大学も社会人も直感的に選んできた。運が良かったというか、良い縁に恵まれた。強豪の高校、大学、社会人に入れて、そういうところでレベルアップできた」。プロ入り後も「僕は脇役キャラなので、地道に長くやっていけたら」と語っていた通り、決してプレーに派手さこそなかったが、抱負な練習量に裏打ちされた卓越した技術を発揮し、コツコツと安打を積み重ねた。
初安打は〝らしさ〟全開の珍しい1本だった。2010年3月27日の広島戦で5回二死一塁から一、二塁間にはじき返すと、打球は一走の投手・チェンを直撃。守備妨害でチェンはアウトとなったが、大島に安打が記録され「あれがヒットでいいのかな」と苦笑いするしかなかった。
今季は2000安打まで残り115本からスタート。ついに通算1787試合目で大台に到達した。「一軍の試合に出ている以上は結果が全て。どういう形であれ、Hのランプがつけば結果としてオッケーと思ってやってきた」。日本ハムの大谷(現エンゼルス)から二塁打を含む2安打したのもいい思い出で「大谷君から日本ハムのときに打ったし、メジャーへ行ってもすごい選手になった。当時はまだ出たてでしたけど、一生自慢できる」と笑う。
今年でプロ14年目。盗塁王(2012年)、最多安打(19、20年)のタイトルを獲得し、ベストナイン(12年)やサイクル安打(16年)、1試合6安打(22年)も達成してきた。それでも野望があるという。09年12月の入団会見の席で妻の真世さんが抱いていた当時生後6か月の長男・慶士さん(14)とプロ野球界の土俵で活躍することだ。
現在、慶士さんは中学2年で数々のプロ野球選手を輩出している名古屋市にある軟式野球の名門・東山クラブで主に外野手を務めている。将来の夢にプロ野球選手を掲げており、父として「本人がそれを目標にしている以上はかなえてほしい」と願う。
仮に慶士さんが高卒でプロ入りすれば大島は43歳、大卒なら47歳まで現役でプレーする必要がある。だからこそ2000安打達成にも「まだまだここがゴールじゃない。ここで止まるわけにはいかない。もっともっと成長したい」と、どん欲だ。











