ズルズルはいかんよ――。阪神は19日のDeNA戦(横浜)に6―2で快勝し、優勝マジックを27とした。
連敗脱出へ岡田彰布監督(65)の攻めのタクトが奏功した。この日は、4番・大山の前を打つ打線の要所に、3試合ぶりに小野寺を起用。後半戦は主にドラフト1位の森下が3番に定着していたが「ちょっと調子悪かったからな。(打撃の状態が)崩れているというか」とした指揮官は「今の小野寺やったら打てそうな感じやし」と起用の意図を説明。
そして、1点を追う6回一死二塁のチャンスで、その小野寺が見事に応えた。敵の3番手・上茶谷の3球目の144キロを捉え、右翼フェンス直撃の適時三塁打で1―1の同点とする。続く4番・大山の中堅へ犠飛を放ち、2―1と逆転に成功。小野寺は「最高の結果になってくれてよかったです」とニンマリだ。
さらに〝岡田眼力〟は、下位打線にも効力を発揮した。前日の初戦に続き、この日も8番・遊撃で出場した5年目・小幡も、7回先頭でのチャンスメーク、8回にはダメ押し適時打と、開幕戦以来となる今季2度目の猛打賞で気を吐いた。
前日スタメンながら2打数無安打で試合途中で退いていた小幡を〝連チャン〟起用したことに、岡田監督は「こんなんで(今日、先発を)外したら何のために昨日、使ったのか分からへんやんか。(続けて)使わんと。俺だけやったけどな、お~ん。『小幡で行く』言うたのは。他(の首脳陣)は、みんな『木浪』やったけどな(笑い)。そんなもん、小幡を殺してしまうやんか。まだまだ使わなアカンのに」と満足そうに〝種明かし〟をした。
相手先発・石田に5回まで無得点と手を焼いたが、若虎2人の躍動もあって終盤はDeNAのリリーフ陣を攻略。9回には4番・大山の14号ダメ押しソロも飛び出し、6回以降は毎回得点の13安打で連敗を止めた。
前日は1点差の最終回でリクエスト判定で二盗に成功した同点の走者が「アウト」になる結末。球団側も判定についての「意見書」をNPBに提出するなど、いささか嫌ムードもあったが、引きずることなく連敗を脱出。岡田監督も「あとは(フロントに)任せとるから」と穏やかな表情で球場を後にした。












