ソフトバンクが18日の西武戦(ペイペイ)に8―0で大勝。ヒーローは先発・石川柊太投手だ。テンポよく力強い投球を見せて、史上88人目となるノーヒットノーランを達成した。

 打線の援護も大きかった。相手先発・平良を完全攻略。2回に打者11人の猛攻で一挙5得点を奪うと、3回には栗原の11号ソロも飛び出した。平良にとっては先発転向後最短となる4回9安打7失点での降板となった。

 試合前、思わぬサプライズが起きていた。円陣に登場したのはデニス・サファテ氏。2017年に史上最多の54セーブをマークし、外国人選手初の正力賞も受賞したレジェンドOBだ。何より外国人選手ながら常勝期のブルペンリーダーとして、投手陣を中心に多大な影響を与えた大功労者でもある。

 翌19日に予定されているセレモニアルピッチに向けて来日していた。この日は家族とゆっくり来場して観戦にとどめる予定だったが、苦しい戦いが続いているチームが前日敗れていたこともあって、前倒しでのベンチ前への登場となったという。

 栗原と一部のチーム関係者しか知らず驚きの声が上がる中で「昨日の試合も見ましたが、ホークスはあんなものじゃないはずです。明日、みんなの打撃練習に投げましょうか? 今日はライオンズの投手を相手に打撃練習をしておいてください。ホークスは1位じゃないとダメですよ」とゲキ。

 FAで新加入の近藤を指さすと「彼が打ち方を知っているので。私は近藤さんを1回もアウトに取ったことない。今日(素晴らしい打撃を)見せてくださいね」とジョークも交えて盛り上げた。

 難敵相手の打線爆発に藤本監督も「サファテ効果じゃないですか」とニッコリだった。

 2017年の8月にもサファテ氏のゲキが飛び出していた。先発陣が早い回での降板が続いている事態に危機感を募らせ「僕らリリーフ陣にツケが回ってくる。首脳陣も先発を信じて使うのも一つだと思う。先発投手も何か感じ取ってほしい」と、首脳陣、そして先発投手陣に表立って苦言を呈した。

 フォア・ザ・チームの精神によるもので、当時の工藤監督も守護神の意をくんで謝罪。そこからチームはVへと一直線に向かっていった。

 まさかの3位に沈んでいる今季のソフトバンク。まだシーズンは終わってない。常勝ホークスの象徴でもある最強守護神の思いに応えて、白星を積み重ねていきたいところだ。