第105回全国高校野球選手権記念大会の第2日第1試合は初出場の高知中央が川之江(愛媛)を9―4で下し、甲子園初勝利を挙げた。2回に謝喬恩(シャ・チャオエン、2年)の適時打で先制すると3回には3者連続の適時打が飛び出すなど、一挙6点の猛攻。投手陣5人の継投で川之江の追撃を振り切った。

 1番打者として3安打4打点と大暴れした謝は「うれしい。しっかり逆方向を意識して打ちました」と喜びを口にした。台湾の山間部の出身で、甲子園にあこがれて来日した留学生。まだ日本語も不慣れながら「甲子園はレベルが高い。台湾とは全然違う。甲子園はみんなの夢。今は楽しいです」と笑顔を見せた。

 入学時は体も細かったが、人一倍の練習量でたくましくなった。太田監督も「積極的で真面目な性格。負けないという精神力がある。どんなしんどくても練習を休まないし、ケガしても言わないくらい、気持ちが強い。よく食べてウエートトレをやって体が変わった。ニコニコしてみんなにかわいがられる」と成長に目を細めた。

 小学生時代からの夢をかなえ、スタンドで見守る両親に雄姿を見せることができた謝は「次の試合も勝ちたい。守備も集中したい」と力を込めた。