進むべき道は一つ。ラグビー日本代表プロップの稲垣啓太(33=埼玉)が、苦境時の重要ポイントを挙げた。

 日本代表は5日に行われたリポビタンDチャレンジカップ・フィジー戦(秩父宮)で、序盤にフランカーのピーター・ラブスカフニ(東京ベイ)が一発退場となって数的不利を強いられた影響で、12―35と完敗。W杯フランス大会(9月8日開幕)前の国内5連戦は1勝4敗となり、本番に目を向けると厳しい結果となった。

 それでも稲垣は「苦しい時期になると、いろんなところに手をつけ始める。あれができていない、これもできていない、これもやらなきゃ、また準備をしなきゃと。だけど、ラグビーはシンプルだと思っていますし、チームが進むべき方向もまたシンプルだと思っています」と冷静さを失っていない。

 百戦錬磨のベテランは、右往左往することなくやるべきことをやっていけば、結果はついてくるということは自らの経験からも理解している。「僕らもまだ100%に達していないと思いますし、まだまだこの短期間で伸ばさなければいけない。ただ、自分たちがやってきたことに自信を持ってますし、信じています」と力を込めた。

 自国開催の2019年W杯では、本番まで豊富な準備期間(8か月)を確保できた一方で、今回は3か月弱。急ピッチな調整を余儀なくなされるが、稲垣は「(期間の差は)関係ないと思います。どんな状況でもやらないといけない。それをやるのが選手の責任。(本番まで)あと2、3週間ぐらい、責任を持ってやるべきだと思います」と言い訳にしないつもりだ。