日本時間8日(現地7日)にローマで行われたラグビー欧州6か国対抗戦でイングランドが史上初めてイタリアに敗れ、英メディアが〝悲報〟を伝えている。試合は双方がリードを奪い合う展開の末、終盤に逆転したイタリアが23―18で勝った。
ラグビー発祥国が、2000年から欧州の旧5か国対抗に加わった〝カルチョの国〟に敗北を喫した。英国の各メディアがその衝撃を電子版で伝えている。
「6か国対抗の負け犬に初めて負けた」と報じたのはデーリー・メール。イタリアは2022年3月にウェールズを破るまで、約8年にわたって同大会36連敗を喫していた。ローマといえば古代遺跡で知られるが、「サン」紙は「イングランドは黄熱病でゲームをイタリアに渡し、廃墟と化した」と語呂合わせした。
黄熱病(イエロー・フィーバー)は、勝負に大きな影響を与えた2枚のイエローカード(10分間退場)を指す。イングランドは18―10と得点差を広げた後、後半16分と24分にFWが相次いでイエローカードをもらい、逆転を許した。2人目は主将のLOイトジェが、先にイタリアの選手が犯したのと同じ、やらずもがなの妨害行為で自らの首を絞めた。
BBCは「ローマでの23―18負けは、イングランドが深刻でスコア以上に根深い何かにとりつかれていることを物語る」との見方も示す。タイムズ紙は「混乱し、不確かで、壊れたチームの兆し」。デーリー・エクスプレスは「イングランドは新たな歴史的敗北を喫し、イタリアの大惨事にスターたちは気が動転した」と報じた。
試合はイタリアがPGで先制。イングランドは前半に2トライを決めて12―10とリード。後半途中まで鋭く詰める守備でイタリアの自由な攻撃を許さず優勢に進めたが、ラインアウトの不調や反則が響いて勝ちきれなかった。
イタリアはニュージーランド出身のキアラン・クローリー前ヘッドコーチ(HC、現リーグワン三重HC)下で力を伸ばし、元アルゼンチン代表SOのゴンサロ・ケサダ現HCが就任後も進境著しい。7月にはネーションズ・チャンピオンシップで来日し、日本代表と対戦する。
イングランドは今大会初戦でウェールズに大勝してテストマッチ連勝を12に伸ばしたが、スコットランドに敗れ、アイルランドに記録的大敗を喫し、これで3連敗。エディー・ジョーンズ日本代表HCの15年W杯体制でコーチ歴のあるスティーブ・ボーズウィックHCは進退を問われる事態になりかねない。
6か国対抗では7日、首位フランスもスコットランドに50点を奪われるまさかの大敗を喫し、勝ち点で並ばれた。得失点差により首位は維持して14日の最終節・イングランド戦に臨む。












