【取材の裏側 現場ノート】新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」は今年も激闘続きだ。開幕前に最も注目を集めたAブロックはIWGP世界ヘビー級王者のSANADA(35)が独走で1位突破を決め、準々決勝(10日、船橋)に進む、もう1枠が激しく争われている。

 同組が注目された理由はもちろん、開幕前に「令和闘魂三銃士」と命名された海野翔太、成田蓮、辻陽太の3選手と、ノア・清宮海斗という20代の新世代戦士が集結したからだ。結果的に王者の貫禄を示し、4人全員に完勝を収めたSANADAは7月27日大田区大会で「令和闘魂三銃士」について言及。「3人とやってみて自分が言える立場じゃないんですけど、清宮選手の方が一つ、ずぬけているかなって」と評している。

 この発言についてSANADAに取材をすると「あんまり人を比べるのはよくないんですがね」と今さらにもほどがある前置きをしつつ、こう説明した。「3人はまだ自分しか見えていないというか〝攻めのプロレス〟しかできてないですよね。清宮選手は(ノアで)王者になった経験があるからか、全体が見えているというか。他団体から1人で来てるっていうのもいいんでしょうね。そういう経験をしているのが、頭一つ出ている要因かもしれないです」

 清宮に高い評価を送る関係者は多い。シリーズ中にゲスト解説で来場した永田裕志もSANADAとの公式戦を絶賛していた。小川良成から徹底的に学んだ基礎と、武藤敬司殺法を生かした〝一点攻め〟も、試合時間が短い20分1本勝負のG1の中では新鮮に映りインパクトを与えている。

 もちろん最後に重要となるのは結果。令和闘魂三銃士の中から2位通過を決める選手が現れれば、現在の王者の評価も覆る。一方の清宮も高い評価を得るだけではなく、敵地の新日本に脅威を与える存在にならなくてはならないはず。決勝トーナメントに駒を進めるのは誰になるのか、目が離せない。