首位と7ゲーム差の3位につけるソフトバンク。54年ぶりの12連敗で大失速した悪夢のような7月が終わり、逆襲を期す8月がスタートする。
日本列島が熱波に覆われる酷暑の到来。チームにとっても懸案の一つが、投手陣の疲弊だ。斉藤和巳投手コーチは「体力を奪われ、汗の量も増えてくる。今後リリーフの方が接戦だったり、優勝争いの中では登板が増えてくる可能性が十分にある。登板過多を気にしながらやってきたが、その辺は心配な部分」と率直に語り、過密日程を乗り切るべくシミュレーションに余念がない。
かつて「負けないエース」と呼ばれた斉藤コーチは幾多の局面を切り抜け、シ烈なペナント争いも経験してきた。勝ち方を知る男は、チームが大逆襲を完結するために、ベテラン、実績組の底力に期待を寄せる。「体力的にはきつくなるけど、そういうのを経験している投手が中には何人もいるし、そこに対応していくのがプロだから」。重圧に耐え、責任を背負える投手がそろっていることに自信を見せる。
球団は長期離脱が決まったモイネロの穴を埋めるべく、最速159キロを誇る中継ぎ左腕のヘルナンデスを補強。斉藤コーチは潜在能力を高く評価した上で「時期が時期なので、日本の野球にどれだけ対応できるか。当てにしすぎてもいけない」とも語った。そこには「新人や新外国人を当てにしているチームはなかなか基盤をつくれない」との考えがあり、屋台骨を支える現有戦力への強烈なメッセージが込められていた。
8月第2週から5週連続で6連戦が控える。90試合を消化した時点で先発のクオリティースタート(6回以上、自責3以内)率41%はリーグワースト。ブルペンの疲弊はすでに濃い。決して余裕があるわけではない。上位を追いかける立場でもある。「ここから踏ん張りどころ。体力と気力のバランスをどれだけ保っていけるか」。鷹が難題に立ち向かう。












