阪神は前週末の対広島3連戦(甲子園)を2勝1分けで勝ち越し、首位の座をキープしたまま7月の戦いを終了。投打ともに状態が上向きつつある夏の虎は、いよいよ本格的な勝負の季節に突入することになる。岡田彰布監督(65)も全方位に細心の注意を払いながら周到な戦力整備を推し進めているが「どんでん返しのワナ」はどこに潜んでいるか分からない。過去何度もチームを苦しめてきた憎々しい疫病はまだ目の前にいる――。
貯金14で首位。だが31日に新大阪駅で報道陣の取材に応対した・岡田監督は「貯金なんか全然考えてないって。そんなん勝ってたら増えるわ。例えばこの1週間を4勝2敗でとか、そんな計算一切してないよ。今この位置におったら選手はみんな分かってるからな。別に何も言う必要はないよ」と表情を引き締める。4位・巨人までの4チームが6ゲーム差内にひしめく混セは最後まで何が起きるか分からない。
31日には守護神として開幕を迎えたWBC戦士・湯浅が左わき腹を痛め、筋挫傷と診断されたことが判明。「そらもう無理やろな。今季は」とシーズン中の戦線復帰が絶望的であることを指揮官は認めた上で、岩崎をクローザーとして引き続き起用していく考えを明言した。
成績不振で28日にファーム再調整を通告された才木と、発熱などの体調不良を訴え30日に「特例2023」で登録を抹消された大竹の代役には秋山とビーズリーを起用する。質量豊富なピッチングスタッフは岡田虎最大のストロングポイント。当面は手元の駒を上手にやりくりしながら戦力を再整備していく構えだ。
ここまでチーム最多の7勝を挙げている先発ローテの柱・大竹は、幸いにも大事には至らなかったようで「(登板を)1回飛ばす程度で済みそうやな」(岡田監督)とのこと。とはいえ新型コロナウイルスの感染者が再度急速に増えている中、「体調も(選手個々が)自分で管理せなアカンからな…」と指揮官は表情を曇らせる。
阪神は過去何度もコロナ禍に苦しめられてきた。開幕から背負った最大16の借金を完済し、上位浮上への機運が高まった昨季の8月にも近本、中野、大山ら主力野手陣が次々と感染しチームから離脱。飛車角落ちとなった打線は機能不全に陥り、手痛い8連敗を喫したことがシーズン最終盤まで響いた。昨季と同じ轍を踏むようでは、悲願のアレも絵に描いた餅。見えない敵との戦いも今後の重要なテーマとなっていきそうだ。











