シン・ゴジラが超速進化を遂げている。プロ3年目の巨人・秋広優人内野手(20)が28日までに規定打席に到達し、72試合の出場で打率2割9分2厘、10本塁打、32打点の好成績(29日時点)。実質1年目でレギュラーどころか中軸に定着し、ライバル球団からは弱点を弱点ともしない対応力の高さに脱帽する声が上がっている。
末恐ろしい若武者だ。4月22日のヤクルト戦(神宮)で初スタメンを飾ると、第1打席でプロ初安打初打点をマーク。当初は打順も下位だったが、あれよあれよという間に頭角を現し、1か月後には3番に昇格した。以来、中軸を任されることが日常となり、28日からは5番で出場。原監督いわく「僕たちの中では昇格」と〝格上げ〟となった。
守備などに課題はあるものの、背番号55には他球団も手を焼いている。「あれだけ腕が長いのにインコースをさばくのがうまい。特にインハイ。抑えたと思ったら、次の日には打ち返してくる。かなり厄介な存在になっているのは間違いない」(セ球団関係者)。25日から行われた阪神3連戦(甲子園)もそうだった。初戦は内角高めの150キロ直球を詰まらされて二ゴロ併殺。2戦目も徹底した内角攻めで捕邪飛や空振り三振で4タコを食らった。しかし、3戦目では才木が投じた149キロのインハイに腕をうまくたたんで中前へはじき返し、2点適時打できっちりやり返した。〝弱点〟であるはずのコースを即座に潰し、着実に前進しているのだ。
秋広の身長は2メートル超。腕が長ければ内角球を打つのはさらに窮屈になる。しかし、秋広にセオリーが通用しない上に、インハイ打ちも〝我流〟だそうだ。
チームスタッフは「コーチ陣も『体の割に実はもともと内角を打つのが上手で、インハイの打ち方は教えたことがない』と驚いています。バットをスッと出せるように、自分でトップの位置を高くする工夫をしているそうです」という。
常に「1打席1打席、自分のスイングを」と足元を見つめる若武者はどんな大物に昇華していくのか。











