巨人は29日の中日戦(東京ドーム)に6―3で勝利し、3連勝を飾った。
息を吹き返した打線が序盤から効果的に得点を重ね、3試合連続の2桁安打となる11安打で押し切った。ただ、守備力の高さも見逃せなかった。中でも2点リードの7回二死二塁での守備だ。次の1点を争う中で両軍ベンチの激しい攻防が繰り広げられた。中日側が代打・川越を送ると原監督は先発・山崎伊に代えて2番手で今村を投入。すると、立浪監督が代打の代打で石川昂を送る応酬となった。
ここで今村が石川昂に投じたシュートは一、二塁間への痛烈な打球となってはじき返された。外野に抜ければ点差を縮められかねない場面に立ちはだかったのが、二塁手の吉川尚輝内野手(28)だった。グラブからこぼしながらも打球を止めて、素早く一塁に送球してアウト。追加点を許さず、中日サイドの反撃ムードを断ち切った。
この日の吉川は3回にも中堅へ抜けそうなハーフライナーをランニングキャッチ。復帰2戦目となった遊撃手の坂本も華麗なプレーで反撃の芽をつんだ。
原監督も「守備は彼(吉川)の中であまり浮き沈みがない。今年は非常に安定していますね」と評し「吉川、そして門脇。このへんの内野守備は非常にいいものが出ているし、勇人もそれに負けじとやってくれているというのは大きい」と満足そうに語った。
ただ、それだけで終わらないのが〝原流〟だ。「あとは秋広ぐらいかな。もうちょっとピリッとね。(30日が)土用の丑の日だからさ、山椒がピリッと効いたような守備力になってほしいね。甘いデミグラスソースみたいなね」。秋広は6回一死一塁の左翼守備で岡林の打球を処理した後に三塁に送球し、その間に二塁まで進まれたことで失点にもつながった。
もちろん、スケールの大きい選手に成長することを願っての注文だ。指揮官は「彼はスタートしたばかり。まだまだ伸びる要素はウンとある。守備であろうが、走塁であろうが、バッティングであろうが、バントであろうが貪欲にね。われわれも甘い目で見てしまうとね。しっかりと育てていきたい。あえて厳しく言ったけどね」と真意を明かした。













