巨人・原辰徳監督(65)が28日の中日戦(東京ドーム)で必死のタクトを振った。

 この日は一軍に昇格させた3選手が大暴れ。坂本が3安打3打点、丸も3安打2打点、代打出場のブリンソンが7号ソロをかっ飛ばすなど、采配がズバズバと的中した。そして、8―5で迎えた7回の攻撃では〝奇策〟を繰り出した。

 一死二塁の場面で打席に立っていた門脇のカウントが2ボールとなると、ベンチを出た指揮官は球審に「代打・長野」を告げた。カウント途中での代打投入で相手バッテリーを揺さぶる狙いがあったのかは定かでないが、長野は敬遠ぎみに四球で出塁して一、二塁とチャンスが拡大した。そして二死後には吉川が左前打で続き、すべての塁が埋まった。

 さらに、原監督の〝攻勢〟は続いた。ネクストバッターズサークルで代打待機していた若林を呼び戻し、ベンチ裏からバットを手に登場したのは中田翔だ。大将の満塁本塁打とプロ通算300号を期待する場内のファンのボルテージは最高潮に達したが、2球目を打ち上げて三飛に倒れ、結局この回は無得点に終わった。

 原監督は今月16日のヤクルト戦(神宮)でも、カウント途中で門脇に代打・中田翔を送ったことがある。この時も結果的に不発に終わったが、1勝をもぎ取るためあらゆる策を巡らせている。