巨人・小林誠司捕手(33)が15日のソフトバンクとのオープン戦(ペイペイ)で今季1号となる豪快アーチをかっ飛ばした。

 背番号22のバットが火を噴いたのは、1―1で同点の8回一死だった。元同僚の古川が1ボールから投じた148キロ直球を振り抜き、左翼ポール際のスタンドに突き刺した。昨季までの打率は3年連続で1割台以下。首脳陣ならずともレギュラー再奪取への課題は明白で、必死の思いでオフの自主トレやアーリーワークなどでバットを振り込んできた。

 小林の一発でベンチは一瞬にしてお祭り騒ぎ。しかも、オープン戦とはいえソフトバンクに連勝を決める決勝弾だ。この日、マルチ安打をマークした小林の打率は4割2分9厘となり「オープン戦ですけど、チームが勝って本当に打てて良かったです」と笑みをこぼした。

 原辰徳監督(64)もこれまでの小林の努力を間近でチェックしており「本当によく振り込んできましたね。そういうものが今のところは出ているのかな」と評価を上げた。

 ただ、小林の〝劇弾〟には裏話があった。原監督によると「(小林がベンチに)帰ってきたら『(バットの)先でした』とホームランを200本、300本打った人のようなコメントを出してきた(笑い)」のだという。これには指揮官もビックリだったようで「300本打っている人のようだな」と伝えたそうだ。

 もっとも、プロ通算15本塁打の小林に慢心はない。最後は「明日からもいい結果を継続して出せるように頑張りたい」と表情を引き締めた。