まさかまさかの結末だった。ソフトバンクが24日のロッテ戦(ZOZOマリン)に1―2で逆転サヨナラ負け。1969年以来、54年ぶりとなる悪夢の12連敗を喫した。チームの窮地に特別チームアドバイザーを務める王貞治球団会長(83)も〝緊急出動〟し、首脳陣や選手を熱く鼓舞。チーム一丸で連敗ストップに臨んだが、またしても勝利の女神はほほ笑んでくれなかった。
連敗脱出へ、あとアウト一つまで迫っていた。1点リードの9回、マウンドに上がったのはメジャーでセーブ王の実績も持つ絶対的守護神・オスナ。昨季からNPBでも無双を続けており、今季も28試合に登板して1失点と完璧な投球を見せていた。佐々木朗から初回に奪った1点を守り、ついにリードしてバトンを渡すことに成功した。
一死三塁のピンチを招いたが、岡を投ゴロに仕留め、飛び出した三塁走者・小川に自ら激走して飛びつく形でタッチアウト。二死一塁となり、ついに長いトンネルから抜けたかに思われた。しかし、代打・角中の打球は無情にも右翼席に飛び込んだ。藤本監督も「ここまでオスナは失敗なしで来ていたんですけどね。オスナで失敗したら仕方ないけど、仕方ない度合いが連敗中のところやからね」と悔しさをにじませた。
前日23日のサヨナラ負けでチームは54年ぶりの屈辱となる11連敗。この一大事に王会長も〝緊急出動〟した。ZOZOマリンに駆けつけ、今季初のビジター視察。藤本監督ら首脳陣にエールを送り、試合前の練習中には炎天下でベンチ最前線に陣取ってナインを鼓舞した。
何とかしないといけないとの思いは選手も同じだ。前夜は野手陣が決起集会を行い、改めて勝利に向けて気勢を上げた。試合前の円陣では、野手ではなくリリーフの甲斐野が異例の登場。持ち前の明るいキャラクターで盛り上げた。しかし、結果はシナリオ通りにならなかった。
流れが悪い。運も味方しない。12連敗中に3点差以内の負けが10度。この日を含めて1点差負けも6度ある。歯車がかみ合えば好転するのか。王会長は「理屈じゃないんだ! これが勝負なんだよ!!」と野太い声で言い放ち、厳しい表情で球場を後にした。
こんな状況でも貯金3で3位にいるが、首位のオリックスとは8ゲーム差。しかも25日からの次カードでは、リーグ連覇を許している宿敵に敵地・京セラドームで挑む。ここでトドメを刺されるのか、はたまた王会長のゲキが届いて泥沼から脱出するのか――。













