ソフトバンクが23日のロッテ戦(ZOZOマリン)に3―4で延長戦の末にサヨナラ負け。球団54年ぶりの11連敗を喫した。接戦の末の敗れた藤本監督は憔悴した表情。「今日はええやろ」と言葉少なに球場を引き揚げた。

 一時はビハインドを跳ね返してリードする展開に持ち込んでいた。9戦連続で2得点以下に沈んでいた打線は、この日もロッテ先発・小島に5回まで1点に抑えられ、嫌なムードが漂っていた。

 そんな中で1点を追いかける6回に5番で起用されたアストゥディーヨが1号逆転2ラン。およそ2か月ぶりの一軍昇格となった助っ人が「自分のベストスイングができた」と会心の一発を放ち、10試合ぶりに3得点以上を奪った。

 前日にも勝利にはつながらなかったが、初昇格のドラ3ルーキー・生海がプロ初安打を放ち、守備などで課題を見せつつもフレッシュなプレーを見せた。アストゥディーヨも開幕から内容が悪く早々に二軍降格となっていたが、デスパイネの発熱にともない代替昇格。チームの重苦しいムードの中で〝助っ人の意地〟を見せた。

 選手層が厚いソフトバンク。現役ドラフトで移籍した阪神・大竹や、人的補償の日本ハム・田中正の活躍が証明するように、非主力組も潜在能力を秘めている。昨季も主力野手がコロナ禍で大量離脱した際には若手が見事にカバーした。たとえ活躍期間が一時的だったにせよ、若手の奮起によりチームの競争意識も高まった。

 それだけに現状打開へは、チーム内からも「今の状況を見る限り、主力頼みの馬なりでは簡単には勝てない。ドンドン下の選手も上げたりしながら、うまく使っていくべきなのではないか」との声も出ていた。勝つことができていれば〝昇格組〟が起爆剤となっての勢いがつきそうなトンネル脱出だったが…。

 首位からの11連敗で貯金は4に減った。オリックスには7・5ゲーム差と大きく離されてしまった。