真夏の包囲網。仕掛けるのは? 仕掛けられるのは――。

 2日間にわたる球宴への参戦を終えた阪神・岡田彰布監督(65)は21日に広島市内で報道陣の取材に対応。右肋骨骨折で戦線を離脱していた近本を22日のヤクルト戦(神宮)からスタメン起用する方針を明言し、東京行きの新幹線へ乗り込んだ。

 オールスターは参加する選手たちにとって貴重な情報交換の場でもある。今回もハマのサイ・ヤング賞右腕、バウアーが佐々木朗(ロッテ)、戸郷(巨人)ら各球団のエース級投手へ立て続けに〝突撃訪問〟。変化球談議などを楽しむ姿は大きな注目を集めた。

 日ごろは左右両翼のベンチに分かれて座る指揮官たちも、お祭り期間だけは〝呉越同舟〟。セ・首位に立つ岡田監督と、同3位のDeNA・三浦監督が長時間にわたりベンチ内で話し込む姿は、野球ファンの間でも話題になった。

 三浦監督は、父親が岡田監督の後援会のメンバーだったこともあり、少年時代から大の阪神ファン。早い段階から両者は交流があったという。果たして球宴のベンチ内でどのような会話をしていたのか? 岡田監督がその一端を明かす。

「広島はピッチャーがようなったよな。おーん。高津とか三浦と話したけど、ブルペン陣のボールが速くなったよな。それは非常に目立つよな」

 ここまで阪神と首位の座を激しく争ってきた三浦ベイだが、前半戦最後のカードとなる対広島3連戦(横浜)でまさかの3連敗を喫し3位へ転落。すべてが1点差ゲームとなった接戦続きの3試合は、いずれも矢崎、栗林、島内ら強力なリリーフユニットがゲーム終盤を締め、ベイ打線を抑え込んだ。

 新井新監督の下、シーズンを通して徐々に強さを増してきた鯉は、まさに今、滝を登り切らんばかりの勢いで5連勝で2位に浮上。岡田虎にとっても三浦ベイにとっても厄介な存在だ。

 旧知の岡田監督と三浦監督が手を組んで〝広島包囲網〟を形成し、早めに新井鯉を潰しにかかる可能性も――。虎鯉ハマが3ゲーム差以内にひしめく超混セ状態だけに、後半戦は指揮官同士の駆け引きや〝謀議〟にも注目だ。