WWEのPLE「マネー・イン・ザ・バンク(MITB)」(1日=日本時間2日、英国・ロンドン)が行われ、女子MITBラダーマッチで、イヨ・スカイ(紫雷イオ)が初勝利を飾った。

 天井からつるされたブリーフケースをラダー(脚立)を使ってゲットすれば、いつでもどこでも最高峰王座に挑戦できる権利を得る。イヨは同じ「ダメージCTRL」の仲間ベイリー、〝ザ・マン〟ベッキー・リンチ、「LWO」のゼリーナ・ベガ、WWE殿堂者トリッシュ・ストラタス、元相棒のゾーイ・スタークの6人でブリーフケースを争った。

 試合序盤はダメージCTRLの連係が冴えたが、リングにイヨとベイリーが残ると、ラダーの反対側でにらみ合って不穏なムード。そこをベッキーに突かれ、悪の連係も機能しなくなった。イヨには、ロンドンの観衆が「イヨ! イヨ!」の大チャントで後押しした。

 試合終盤にはイヨがラダーの上段へ。だが、天井からつるされたブリーフケースに手を伸ばすことなく、何とムーンサルトアタック。ベッキー、トリッシュ、ゾーイにベイリーも巻き込み、超急降下弾をさく裂させた。〝ジーニアス・オブ・ザ・スカイ〟の超絶技に、観衆は再び「イヨ! イヨ!」の大声援だ。

 場外ではゾーイがベッキーの手首に手錠をかけたが、片手だけで脱出しトリッシュをラダーに打ちつけた。ゼリーナはゾーイをラダー上段から、回転式のパワーボムでラダーに叩きつける大技を披露。観衆は当然「これぞ名勝負!」チャントだ。

 リングに誰もいなくなったところで、イヨがラダーを上った。ブリーフケースに手が届いた瞬間、何と仲間のベイリーがラダーを倒して妨害。イヨはロープ上段に打ちつけられた。ラダー上はベイリーとベッキーの争いに。イヨはベッキーのキックを浴びて吹っ飛んだ。何とか復活すると、ベッキーの左手首についていた手錠の片側を、反対側からラダーを上がろうとしたベイリーの右手首にはめてみせた。ラダー越しに2人を動けなくする頭脳作戦だ。このチャンスに逸女はベイリーの背中を踏み台にラダーを上がった。最上段に座り込むと、ブリーフケースを奪取。大歓声の中で、イヨが初めて「MissMITB」になった。

 日本人のMITB制覇は2020年のアスカに続く快挙。バックステージのインタビューでは、「どう考えたって今日が一番うれしいでしょ! これで…」と日本語で喜びを表し、「チャンピオンまであと一歩」と英語で最高峰王座取りを宣言した。続けて再び日本語で「どう考えたってロンドンのみんなは、イヨ・スカイのこと求めてたでしょ。最高だよ、ありがと、ロンドンのみんなありがとう。世界中のみんなありがとう! イェーッ!」とファンに感謝を述べた。

 注目のキャッシュイン(挑戦権行使)の相手は、WWE女子王者のアスカか、それとも女子世界王者のリア・リプリーなのか。イヨはこれには答えず、不敵な笑みを浮かべた。果たして、逸女の選択は――。