指揮官もびっくりの快投だ。ヤクルトは23日の中日戦(バンテリン)で先発のサイスニード投手(30)が9回6安打無失点の好投を披露。来日3年目にして初完投初完封を決め今季5勝目(3敗)をマークし、チームを4―0の勝利に導いた。

 最速153キロの直球を軸に〝カモ〟にしている竜打線を手玉に取った。8回まで散発4安打で三塁を踏ませず、9回は連打で無死一、三塁のピンチを招いたが、細川を空振り三振、続く石川昂を遊撃併殺に仕留めて試合を締めた。

 105球の熱投を終え、サイスニードは「ちょっとのどが渇いて、おなかもすいているけど、とてもいい気持ちです。すごくボールも走っていたし、いい感じで投げられた」と振り返った。中日戦は2021年の初対戦から通算成績は9戦で無傷の7連勝を飾り「いつも打線もすごくいいし、自分の投球をすることで、その結果、7勝していると思う。引き続き、自分の投球をしたい」と意気込んだ。

 高津監督は「体調も良かったでしょうし、球も強かったし、変化球の切れも良かった。文句をつけるところがないピッチングだった」と最敬礼しながらも「ちょっと失礼だけど、まさか完封するとは思っていなかった。ここまでしっかり一人で投げ切ってくれるとはね」と驚きも隠せなかった。

 さらに1番に抜てきした並木が猛打賞をマークし、指揮官は「これまた失礼な話なんですけど、まさか3本打つとは思っていなかった。ああやって自分の特徴を自分で理解して、人に持っていないものを持っているわけですから」と目を細めた。