全日本プロレスの青柳優馬(27)が、王道マット活性化へ〝広報部長〟に就任する。15日の東京・後楽園ホール大会で宮原健斗と組み、ノアの拳王、征矢学組が保持していた世界タッグ王座を奪還した。王者に返り咲いた優馬は、9日に行われた新日本プロレス&全日本&ノアの合同興行「ALL TOGETHER(AT)」で見つけた課題の解決に着手。自身と団体の知名度アップへ、あらゆる手を尽くすつもりだ。

 宮原&優馬は序盤から攻めの姿勢を貫くが、王者組も譲らない。中盤では拳王の蹴り技に優馬が苦戦。しかし終盤に宮原が征矢に意地のブラックアウト(ヒザ蹴り)を浴びせ反撃に成功。そのままシャットダウンスープレックスホールドで3カウントを奪った。優馬は「ベルト取り返したぞ!」と歓喜に満ちた表情を浮かべ「僕が王者として全日本を潤わせるような人間になりたい」と決意表明した。

 他団体のスター選手とともに大舞台に立った経験が優馬を突き動かした。11年ぶりに行われたATのメインでオカダ・カズチカ、拳王と組み、棚橋弘至&宮原&清宮海斗と対戦。勝利を収めたが、反省ばかりが頭の中を巡った。「入場から声援の熱量とか、全然違うなって感じましたよね。僕一人だけ置いてかれていた」。個人だけではない。全日本の存在感についても「今までいかに(ファンや世間の)目に留まってなかったかっていう欠点が、かなり浮き彫りになった」と、現実を突きつけられたという。あまりの〝差〟に「僕と組んだり戦ったことでオカダ選手と棚橋選手のキャリアに傷がついてないか…」とまで思ったほどだった。

 このままで良いわけがない。王者となった今こそ、全日本、そして自分の知名度を上げるチャンス。優馬は〝広報部長〟ばりに、世間へのアピールを展開する。現在、全日本は他団体との交流を活発化させているが「今みたいに他団体の選手の力を借りつつ、しっかりと自分たちの団体の地盤を固めないといけない」と持論を展開。今後も積極的に他団体に参戦する意向で「毎試合全力で戦って顔を売っていくことを地道にやっていくしかないかなって思います」と語った。

 さらに「あとは現実的な話、宣伝ですよね。知名度を上げるために拳王チャンネルならぬ青柳優馬放送局っていう名前でユーチューブとかやりたいですね」と目を輝かせた。

 後輩の力をも利用する。17日の大田区総合体育館大会で3冠ヘビー級王者の永田裕志に挑戦する安齊勇馬との王座戦を熱望。「安齊が3冠のベルトを取ったらWゆうま対決をしたい。今注目されていて『未来ある勇馬』を『お先真っ暗優馬』が倒して青柳優馬バブルを起こしたいんです!」と力強く語った。

 全日本の〝ひねくれ者〟が、まっすぐに団体改革に乗り出す。