パ・リーグ5位の西武は、借金7で首位ロッテに8・5ゲーム差をつけられて交流戦を迎えた。3・4月を首位に1ゲーム差の貯金2で通過したものの、5月は1度も連勝がなく6勝15敗1分けと急ブレーキ。月間のチーム防御率は3・4月の2・68から3・60(29日現在)に降下、チーム打率も同2割5分4厘から2割1分に下がった。

 とりわけ月間本塁打数は22本→10本、得点も87点から44点に半減した攻撃面では、再び外野のレギュラー争いが流動化している。高い守備力を買われ、開幕から主に「1番・右翼」に固定されてきた8年目・愛斗外野手(26)が打撃不振のため5月2週目に6番降格。以後も浮上の気配なく20日のソフトバンク戦(ペイペイ)で今季初めてスタメンを外れ、外野の3ポジションは昨年同様に起用が定まらなくなってきた。

 打線の上位を源田、外崎、マキノンの内野陣が担う一方で、金子、ペイトン、若林、鈴木将、西川、愛斗、長谷川とここまで延べ7人が起用されてきた外野陣に抜けた存在はいない。しかも、その争いは金子の打率1割6分3厘から鈴木将の2割5分5厘のレンジの中に7人がすっぽり収まってしまう寂しいもの。出塁率も鈴木将の3割2分1厘を除けば、金子の2割1分2厘から長谷川の2割5分の間に6人が収まっている。

 松井監督が「外野は全員横一線。候補はたくさんいるので激戦になる」といってスタートした外野手争いだが、今のところ無条件でレギュラーの座を与えられる「打力」を兼ね備えた本命候補は出現していない。