お騒がせ女子プロレスラーのウナギ・サヤカが、ゼロワンの真夏のリーグ戦「火祭り」(7月1日、山梨・甲府で開幕)に出場することが決定。11人の男子レスラーを相手に、仰天挑戦することになった。

 26日の新木場1stRING大会で、工藤めぐみGMに呼びこまれて登場。ウナギは6日の押忍プレミアム興行で、頚髄損傷でリハビリ中のゼロワン・大谷晋二郎から「火祭り」出場を推薦されていた。

 マイクを持つと「今年の火祭りメンバーで、ウナギ・サヤカ以上に話題にできるヤツ、いる? いねーよな! ウナギ・サヤカ出したほうがいいんじゃないですか、センパイ」と改めて工藤GMに火祭り出場をアピールした。これに対し、同GMは「大谷さんも言っていたが、火祭りに出たいじゃダメだ。優勝する気持ちがないと」と、火祭り出場者によるセミの6人タッグ戦を観戦することを要望。その上で意志を聞きたいという。

 ウナギは提案に従い、関本大介、阿部史典、渡瀬瑞基組と佐藤嗣崇、不動力也、松永準也組の一戦を、工藤GMとともにリングサイドから見つめた。試合は関本が松永をフォールしたが、試合後にウナギは阿部から呼び込まれた。

工藤めぐみGM(左)と試合を観戦するウナギ・サヤカ
工藤めぐみGM(左)と試合を観戦するウナギ・サヤカ

 ウナギは堂々とリングに入り、阿部にビンタをかまし「こいつらの試合何回も見たことがあるし、そんなんでブレるほどの気持ちでここにいない。それに大谷さんにあそこまで言われて、出ないという選択肢はない。リングの上で、いいプロレスすればお客さんが集まる時代は終わったんだよ。そして、お前ら全員を査定してやるよ!」と宣言した。

 この決意を工藤GMが認めて、ウナギの火祭り参戦が決まった。これでA・Bブロックに分かれたリーグ戦で、男性選手とばかり5試合を戦うことが確定。決勝戦(7月29日、後楽園ホール)に進出すれば6試合となる。いくら何でも無謀ではないか?

 工藤GMは「火祭りに女性が出るのは、いろんな声があるとは思う。ただ、私も現役の時から新しいこと、デスマッチをやったし、その時もいろんな声があって、その声との戦いでもあった。ウナギ選手の火祭り参戦にも応援だけではなく、厳しい声もあるかもしれないが、私は新しいことを開拓する彼女の心意気を応援したい」と説明。

 加えて「男子と試合することは並大抵のことではない。体力的にも精神的にも厳しい戦いになるが、それをわかっての挑戦だと思っている」と期待をかけた。果たして賛否両論呼びそうな仰天挑戦の行方は――。