エンゼルスで“大谷チルドレン”が増殖中と話題だ。米老舗スポーツ誌「スポーツ・イラストレイテッド」が19日(日本時間20日)、「エンゼルスの投手たちがどのようにして大谷翔平のスイーパーをまねることを学んだか」との特集記事を掲載。救援右腕ワンツや左腕デービッドソンら若手が今や“球界のスイーパーマスター”としても注目を集める大谷翔平投手(28)からそのコツを得て、試合で生かし始めていると伝えた。

 ワンツは「僕は毎日、ショーヘイを見る機会があり、彼がスイーパーをどのように活用し、どれほど効果的であるかを見ている。だったら取り入れてみない手はないと思った」と持ち球のスライダーを捨て、昨年からスイーパーを習得。大谷から握り方、それぞれの指の位置、思考プロセスなどを直接伝授してもらったという。現在のスイーパー投球率は28%で、どの変化球よりも投球数が多く、今季は水平方向の変化率も上昇。メジャー3年目の今年は防御率2・75と安定し、今やブルペンでも特に信頼できる存在となった。

 デービッドソンはオフにスイーパーを試し始めたが、スプリングトレーニングで何度やっても何かしっくりこないと感じていた。そんな時、大谷が3月のWBCで侍ジャパンのダルビッシュ有投手(36)に握りを見せている動画を発見し、自分に必要な調整が何かを悟ったという。

 同誌のインタビューに「恐らく100回以上、あの動画を見たと思う。手の中で感覚を確かめながら、やりたいのはそういうことだって考えた。そこからはマッスルメモリーで、繰り返すことで(スイーパーを)使えるようになった」と答えている。大谷の握りをモデルにしたデービッドソンのスイーパーは投球の8・5%を占め、今ではどの球種よりも空振りを奪えているという。

 今季、大リーグでは変化率の高いスイーパーが大流行。なかでも最も水平移動や空振り率が高い大谷のスイーパーが話題で、エンゼルスはチーム全体のスイーパー投球率でもツインズ、ヤンキース、レイズに次いで4番目に高い。

 ワンツは中5日で投げる大谷から、他の球種とのバランスや配球などについても多くの投手が直接見て勉強していると話している。今後、さらにスイーパーを有効活用する投手が出てきても不思議ではない。