夢は膨らむばかりだ。世界最高峰のアクションスポーツ国際大会・Xゲーム最終日(14日、千葉・ZOZOマリンスタジアム)、スケートボード男子ストリート決勝が行われ、13歳の小野寺吟雲(ぎんう)が90・33点で初出場優勝を飾った。

 史上最年少メダル(3位)となった2月の世界選手権に続く快挙だ。自由に45秒間滑る「ラン」では、1本目からデッキ(板)を回転させながらレールを滑り降りる高難度の技を成功させるなど、全選手で唯一の90点台をマーク。母の日に最高のプレゼントを届けた小野寺は「ママ、いつも応援してくれてありがとう。大好きだよ」と感謝を述べた上で「技が決まるとかではなくて、自分の心に勝てた」と胸を張った。

 今大会は同種目東京五輪金メダルの堀米雄斗(24=MIXI)が不在だったものの、次世代のスター候補が躍動。2024年パリ五輪での活躍にも期待が高まる。日本代表の早川大輔コーチに言わせれば、堀米と小野寺のタイプは異なるが、パリ五輪でワンツーフィニッシュとなる可能性は十分にあるという。「五輪本番で日本人同士の優勝争いもなくはない。それをやったら東京五輪以上に盛り上がると思う」と声を弾ませた。

 名前の「吟雲」は、禅語「龍吟雲起(りゅうぎんずればくもおこる)」が由来。人を超えるような存在になってほしいとの願いは、究極の目標に「宇宙に行ってスケボーをしたい」と掲げる小野寺に、しっかり伝わっているようだ。